支持率低迷で陳さんが述べる“救いようのない”分析

朝日新聞の4月度の世論調査結果が発表されたが、安倍内閣の支持率が前回と変わらぬ41%だったとして、少なからず驚いた。いま、新聞もテレビも武漢ウイルス騒動にかこつけて、政権批判一色だと言っていい。不支持率は前回から3%増えて、支持率と同じ41%だったが、メディアに発するトーンに限っては、不支持が支持の倍くらいありそうな印象だ。
これにはいくつかの要因があるのだろうと思う。ひとつは、賢明な日本国民が、いま政府を批判している場合ではないと考えていること。思うに、日本国民は危機に際して、政治的には冷静な方だ。あのどうしようもない菅内閣でさえ、2011年2月に21%だった支持率が、4月には27%と、若干上げている。(NHK調査、3月は調査なし。) 他にも要因はいくつかあるだろうが、もう一つの確実な要因は、やはり特定野党の体たらくだろう。
同じ朝日の調査では、自民党の支持率は前回から3ポイント下げたが、それでも33%である。国民の3分の1が支持している計算になる。他方、立憲民主党は、前回から1ポイント下げ、たったの5%だ。産経・FNNの調査で、政党支持率で維新に逆転されたことが話題になったが、朝日の調査では立民5対維新3と、僅かに優ったが、それでも維新が肉薄している。
立憲民主党は、さぞかしこの傾向を憂慮しているだろうと思っていたら、実際は違うようだ。この市場分析に関して、立民の陳さんは、かなり的外れな見解を述べている。
立民・福山幹事長、党支持率下落はセクキャバ「高井議員が原因」 (産経)
立憲民主党の福山哲郎幹事長は21日の記者会見で、報道各社の世論調査で党の支持率が低下していることについて、政府が緊急事態宣言を発令した後に高井崇志衆院議員が東京・歌舞伎町の「セクシーキャバクラ」で遊興したことが原因との見方を示した。「この局面で支持率が落ちたのは高井議員の不祥事が原因だと考えている」と述べた。
立民は15日に高井氏を除籍(除名)処分にしたが、福山氏は会見で「国民の皆さんに不快な思いをさせて申し訳なかった」と謝罪。そのうえで、「早く支持率が戻る、上昇機運になるように、みんなで心を引き締めてやっていきたい」と強調した。
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が11、12両日に実施した合同世論調査では、立民の支持率は3・7%(3月調査では7・7%)と急落。他の報道各社の調査でも落ち込みが目立っている。
立民党の支持率低迷は、緊急事態宣言下で歌舞伎町の風俗店で遊んだことがバレた、高井崇志のせいだというのである。なんだか、どれだけ失敗しても失敗を認めず、ひたすら金一族を讃える北朝鮮の官製報道のようにも聞こえる。ズレまくっているのだ。
各社の調査で概ね共通しているのは、国民が安倍政権の武漢ウイルス対応について厳しい評価をしている点だ。朝日の調査では、このような結果だった。
◆あなたは、新型コロナウイルスをめぐる、これまでの政府の対応を評価しますか。評価しませんか。
評価する 33(41)
評価しない 53(41)
その他・答えない 14(18)
◆あなたは、安倍首相は、感染拡大の防止に向けて指導力を発揮していると思いますか。発揮していないと思いますか。
発揮している 33
発揮していない 57
その他・答えない 10
国民一律の10万円の給付金も、歓迎されるべきことであったはずだが、メディアによって「混乱」「混迷」などとネガティブに報じられ、正当な評価は受けていない。私自身は、感染者も感染死者数も、他国と比較しても圧倒的に低く抑えていること自体、評価すべきだと思うのだが、メディアはそうは報じない。
報道の量からも明らかなとおり、現時点での国民の一番の関心事は、間違いなく「武漢ウイルス・肺炎」だ。当然ながら、そこで活躍する医療従事者は国民の励ましを受け、対応に奔走する大阪府の吉村知事は、かなり株を上げたようだ。何故この局面で立憲民主党が著しく支持を落としたのか、もう明らかだろう。武漢ウイルス対策、対応等々に関し、彼らは全く役に立っていないどころか、足枷になっているからだろう。
国民への制限なしの一括給付(彼らの場合は「国民以外」も含むのだろうが)は、立民党ら野党の連中も主張していた。それが、予算の組み換えとなると「遅きに失した」、「前代未聞」、「総辞職に値いする」、「ガバナンスの欠如」などと、今度は批判にまわる。確かに、政府の方針転換は決して褒められたものではなかった。しかし、一刻も早く給付を実現しなければいけないこの時期に「総辞職」を求めるとは、どういう頭の構造をしているのか。
陳さんの「支持率低迷は高井の風俗通いのせい」というのは、単なる強がりなのかもしれない。しかし、彼らが本当にそれが原因だと思っているなら救いようがない。「みんなで心を引き締め」ても、ダメなものはダメ。学習能力のない連中に、国民の支持も期待も集まらないのだ。
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