リスナー・ログ監査証跡情報
リスナー・ログ・ファイルには、ネットワーク利用度の統計を収集および分析できる監査証跡情報と、次の内容を示す情報があります。
- クライアントの接続要求
- リスナー制御ユーティリティによって発行された、RELOAD、START、STOP、STATUSまたはSERVICESコマンド
監査証跡情報を表に保存した後、それをレポート形式に書式設定することで、傾向とユーザー・アクティビティを検証できます。データを表にインポートするには、SQL*Loaderなどのインポート・ユーティリティを使用します。
リスナーのログ監査証跡の書式
監査証跡のテキストは次のフィールドで構成されます。Timestamp * Connect Data [* Protocol Info] * Event [* SID | Service] * Return Code監査証跡のプロパティは次のとおりです。
- 各フィールドはアスタリスク(*)で区切られます。
- プロトコル・アドレス情報、およびサービス名またはSID情報は、接続が試行された場合のみ記録されます。
- 成功した接続またはコマンドには、コード0(ゼロ)が戻ります。
- 失敗した場合は、エラー・メッセージに対応するコードが生成されます。
例16-4に、RELOADコマンド要求のログ・ファイルの出力例を示します。
例16-4 正常なリロード要求に対するリスナー・ログ・イベント
14-MAY-2009 00:29:54 * (connect_data=(cid=(program=)(host=sales-server)(user=jdoe))(command=reload) (arguments=64)(service=listener)(version=135290880)) * reload * 0例16-5に、正常な接続要求のログ・ファイルの出力例を示します。
例16-5 正常な接続要求に対するリスナー・ログ・イベント
14-MAY-2009 15:28:58 * (connect_data=(service_name=sales.us.example.com)(cid=(program=)(host=sales-server) (user=jdoe))) * (address=(protocol=tcp)(host=192.168.2.35)(port=41349)) * establish * sales.us.example.com * 0Oracle Net Servicesのトラブルシューティング