ニコニコ美術館「恵比寿映像祭2024 月へ行く30の方法」

2024年2月2日(金)に、ニコニコ美術館の番組「恵比寿映像祭2024 月へ行く30の方法」で進行を務めました。

恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場のスクリーンで展示されている「Poems in Code──ジェネラティブ・アートの現在/プログラミングで生成される映像」から出発です。そこでは、作家の高尾俊介さんにお話を伺いました。

(スクリーンの前で解説する高尾俊介さん/以下番組の画像は映像からのキャプチャ)
 
それから本会場の東京都写真美術館に移って「恵比寿映像祭2024」のキュレイターのお二人に見所をたっぷりお話を伺いました。
 
・田坂博子さん(東京都写真美術館学芸員、恵比寿映像祭2024キュレイター)
・兼平彦太郎さん(恵比寿映像祭2024共同キュレイター)
 
当初は3フロアあるうちの2階だけかもということでしたが、結果としては2階⇒3階⇒地下1階と、会場全フロアを巡りました。いやあ、面白かった。

(左から兼平彦太郎さん、田坂博子さん、山本、髙畑鍬名さん(ニコ美のディレクター))
 
*
 
生放送はそこまでで、日中に収録しておいた同祭の「地域連携プログラム」に関する映像が続きます。
 
当初20分ずつの都合1時間という予定のところ、面白いお話が尽きず、全部で1時間45分になっております(お名前はご発言順)。
 
★「ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし」(N&A Art SITE)
・竹ヶ鼻真理子さん(N&A Art SITE)
・墨屋宏明さん(同展キュレーション)

(はじめに竹ヶ鼻真理子さんにN&A Art SITEについてご紹介いただいているところ)
 

(ヴェンダースの写真について解説する隅屋宏明さん)
 
このコーナーの最後にもうお一方、あの方にご登場いただきました。どなたかは、ぜひ動画でご覧くださいませ。
 
会場ではヴェンダースが『パリ、テキサス』(1984)のロケで撮影した写真を編んだWRITTEN IN THE WEST(Schirmer/Mosel, 1987版)の新品も販売されていました。古書価が高騰していますが、倉庫に眠っていたものだそうで定価(?)で手に入ります。私も1部譲っていただきました。

nanjo.com

また、番組中で隅屋さんが触れているように、『夢の涯てまでも』のディレクターズカット4Kレストア版(5時間弱のヴァージョン)が、東京都写真美術館で上映されるとのことです。
 
★「釘町彰:From the Land of Men」(ART FRONT GALLERY)
・庄司秀行さん(ART FRONT GALLERY)
・釘町彰さん(作家)

(はじめに庄司秀行さんからART FRONT GALLERYについてご紹介いただきました)
 

(作品や制作過程について解説する釘町彰さん)
 

この展示について、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の中島岳志さんが「与格的であることー釘町彰の世界」というとてもいい文章を寄せていて、番組中でもご紹介したのでしたが、ちょうどそのくだりが無音状態になったため、残りませんでした。ここで補足したいと思います(下記ウェブサイトでご覧あれ)。
 
ついでながら、これはやはり番組中で触れたジル・ドゥルーズの講義『絵画について』です。釘町さんからドゥルーズの名前が出た際に思い出して触れました。

 
★「彼方の世界:篠田太郎 狩野哲郎 大舩真言 SPREAD 赤塚不二夫&赤塚りえ子」(AL)
・川崎あゆみさん(AL)
・大舩真言さん(作家)

(ALの川崎あゆみさんに展示全体の話を伺っているところ)
 

(作品の解説をする大舩真言さん)
 

al-tokyo.jp

*

登場する作品が本当に多種多様でどうなることかと思いましたが、ご登場いただいたみなさんと髙畑さんをはじめとするニコ美スタッフのみなさんのおかげで、なんとか終えることができました。
 
なによりニコ美視聴者のみなさんの楽しもうとする姿勢が伺えるコメントに助けられるんですよね。
 
とかいって、これで3度目のニコ美初心者ですけれど。
よかったらお楽しみくださいませ。
Â