2008-01-01から1年間の記事一覧

おひとりアポロ13

ヒトの血管の長さ10万キロ母なる心臓を出発して長き旅に 一緒に流れる血液は似て非なるもの自分なのに自分ではない(困った・・・) どこかここかそこかに掲げられる「必ず戻れるから」の看板。「人口」500万の赤血球が移動する。 私たちは既に個々なる…

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言葉が生まれる。猫のような。 にゃぁ 言葉は受け取られる。おや?白猫だと思った言葉は三毛猫に。三毛猫になった言葉はひげの代わりに角を生やして伝えられる。 ぐるる その小さなつめは長くなり 口は大きく裂けるように。大きさは人を上回り 背中には翼が…

胡蝶

貴方の心の香りが変わらないのであればいつでも遠い未来であっても日々をすごしながらまたその香りを聞くまでは。 心の蛹が孵化してまたその貴方だけの香りを聞くことがもしも出来るのであれば お互いが胡蝶の夢でなければまたお会いできることを。 貴方を知…

地球のいろ

青い空も白い雲も黒い嵐も灰色の雨雲も白い朝も紫の夜も黄色い月も赤い夕日も 座っている赤い椅子 しゃがんでいる灰色の歩道 泳いでいる青い海 横たわる茶色い大地叩き壊す透明のグラス やわらかい肌色 琥珀色ののみもの 金色の風に吹かれるもの ねこのにゃ…

2008年 逃避の旅

アーサー・C・クラーク ロバート・A・ハインライン・・・とにかくSFが大好きで、ページをめくれば頭の中は勝手に想像・創造したキャラクターがうようよで。 絶対に終わらない議論をずっとしていたり。昔は2001年宇宙の旅のほうが好きだったのが、今で…

扇から生まれて伽羅に溶かされるもの

「 」と発した言葉を扇で相手にそよそよと、可能な限り冷静に&できれば全てが届きますようにと送り出す。 しかしながら言葉というものは自分の分身みたいなものなので、あっちこっちで寄り道の繰り返し。 寄り道しすぎて日が暮れて なきながら戻ることもし…

末裔のためのプレリュード

人間というカタチの生き物が生まれてから戦争や天変地異などを経て、奇蹟なのか運命なのか、今を生きています。遥か遠い過去から継承しているはずのDNAは途中で欠損もしくはそこにアクセスするのを半ばあきらめたのか、もしくは人としてそこに「到達」し…