恩寵

今日からいろいろな流れが変わる。


私たちは過去と未来の叡智と恩寵を注ぎ込む。


かかわらないものはかかわり。


ひとつの川はたくさんの支流となり。


犠牲と勇気は新しい血をつくり。


なぜに今なのかは使命となり。


答えは見えないように追い越しながら振り向いてくれる。


心に灯を灯して



皆様に限りなき恩寵がありますようにと。



お久しぶりです。滝川クリスタルです。

損失の豊穣

私たちはいつだって損失し・溢れている。


まったく同じ等価で心の損失は補えない。

その数十倍もそのためになにかがあふれる。



この星の中で未発達に発達しながら太陽と月の光に熱せられて冷やされて。





夜にしか鳴かないものだって

夜にしか泣けないものだって

理由があってもなくても




夜にしか咲かない花だって

夜だから割きたい心だって

理由がなくても



月を見たのはいつの日か



片手で満月を半月に

親指を立てて満月を三日月に


兎も眠る満月に

抜刀夜空

できれば灯ることがない烽火が見えたときには


体を清めて

身支度をして

鎧を着けて

刀をしらべて



よいしょと深呼吸



だれのためにふるえるのかふるふると。



100年後には土の下に。

1000年後にはどこかの煉瓦に



人間の心は良くも悪くもメルトダウンする

その影響は消えそうで強い

いまや地球上に数十億の人口は即ちそれぞれが核融合炉かもしれない。




江戸の夜

刑場のそばの桜はとても紅く綺麗だったとか・・・




血を吸う桜に罪は無く

愛でる人にも罪も泣く

杯に月を映して花びら浮かべて

抜刀夜空になにをおもう

おひとりアポロ13

ヒトの血管の長さ10万キロ

母なる心臓を出発して長き旅に


一緒に流れる血液は似て非なるもの

自分なのに自分ではない(困った・・・)



どこかここかそこかに掲げられる「必ず戻れるから」の看板。

「人口」500万の赤血球が移動する。




                           私たちは既に個々なる国である。





「それ」は1分で心臓に戻る

一概にはいえないけれど、1時間で600万キロの旅。

アホウドリの一生・・50年間に飛ぶ距離を1時間で




 
                             私たちは既に星である。






500万の赤血球が、各々600万キロを走る

両手で耳をふさいでみる



その振動こそが宇宙なんだと想う。

â– 

言葉が生まれる。猫のような。




にゃぁ



言葉は受け取られる。おや?白猫だと思った言葉は三毛猫に。

三毛猫になった言葉はひげの代わりに角を生やして伝えられる。




ぐるる




その小さなつめは長くなり 口は大きく裂けるように。

大きさは人を上回り 背中には翼が生える。




がうぅ




口からは炎を吐き 空を舞いながら唸り声を上げる。

そこには見たこともない獣が現れる。




それでも生まれた場所の主には子猫にしか見えないので手を差しのべる。




にゃぁ

胡蝶

貴方の心の香りが変わらないのであれば

いつでも遠い未来であっても日々をすごしながらまたその香りを聞くまでは。


心の蛹が孵化して

またその貴方だけの香りを聞くことがもしも出来るのであれば



お互いが胡蝶の夢でなければまたお会いできることを。




貴方を知っている皆で振る舞い酒を楽しみながら語れる日を。

地球のいろ

青い空も白い雲も黒い嵐も灰色の雨雲も

白い朝も紫の夜も黄色い月も赤い夕日も


座っている赤い椅子  しゃがんでいる灰色の歩道  泳いでいる青い海  横たわる茶色い大地

叩き壊す透明のグラス やわらかい肌色  琥珀色ののみもの  金色の風に吹かれるもの


ねこのにゃぁ  犬のわん  鳥のくるる  イルカのきゅー

雷のぴか  雨のぽつり  雪のさくさく  




わかりたいものがたくさんあっても

わからないことがたくさんあっても

わかちたいものがたくさんあっても




全ては地球のいろ


全ては反し合い、しかし共有しているもの




空の青さも求めすぎれば宇宙の黒に戻り   海の青さも求めすぎれば海底の黒に戻り

燃え尽きたものの灰は白に戻り       燃えてゆく煙は白に戻り



全ては地球のいろ



反目しつつもきっとお互い手を握っている  

だからこそ放たれたものに怒りや喜びを表しながらも、それが自分からであったりなかったりすることに安堵する。


全ては反し合い、しかし共有しているもの




ほら、触れられた。