学校生活
珈琲講座 ~オトナの嗜み~
11月16日, 「珈琲講座 ~オトナの嗜み~」を新たな土曜講座として高校生向けに本校で実施致しました。この講座は, 普段飲んでいる珈琲が, どのような過程を経て出来上がっているのかを知り, 生徒に実際に体験してもらうことを目的としたものです。
必要となる知識(珈琲に関する歴史, 地理, 科学的な背景, 抽出方法等)については, 代々木ゼミナール, キーコーヒー株式会社に所属される方々が中心となって御作成されました動画コンテンツ「代ゼミのコーヒー講座」を使用させて頂き, 事前学習の機会を設定させて頂きました。
当日は, 数人でグループを組み, 生豆の状態から好みに応じて焙煎を行い, 焙煎した珈琲を生徒達で試飲しました。途中, 豆を炒る際に火に近づけ過ぎて焦がしてしまったり, あるいは浅炒りの状態で引上げ, レモンティーのように酸味の強いコーヒーが仕上がったりと紆余曲折はありましたが, 最終的にはどのグループも上手に焙煎し, 好みの味で抽出することができていました。
生徒からも, 「焙煎や挽きかたで味が変わることが奥が深く面白い。さらに本格的に学んでみたい。」「他の種類の豆と比較してみたり, 自分たちで逗子開成ブレンドを作ってみたい」といった声もあがりました。(焙煎時の良い香りに寄せられてか, 多くの中学生も理科棟前に集まってしまい, 高校生になったら是非やってみたいと盛り上がっていました。)
初めての実施となりましたが, 味の変化を焙煎時の温度変化を元に定量的に分析したり, 製造, 流通, 市場の調査を実施したりなど, 自然科学的・社会科学的な探究に繋がる要素が無数に背景にあるように感じました。次年度以降, さらに質を高めた形で, 校外学習なども含め, 発展的な活動に広げていけたらと考えております。
今回, この講座を企画し運営するに際しまして, 映像講座に関しては代々木ゼミナール松本 拓也 様, 高山 英海 様にご尽力頂きました。また, 抽出に関する道具類に関しましては, キーコーヒー株式会社 髙木 良輔 様よりご提供頂きました。加えて, 珈琲に関する事柄についても事前にご質問させて頂いたこともありました。多くのお力添えがあり, 講座の実現に至りました。この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。
理科教諭 手塚 謙次郎