朴槿恵氏が慰安婦合意を回顧、獄中で文在寅政権の対応聞き「言葉では言い表せない惨たんたる気分に」
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【ソウル=上杉洋司】韓国の保守系紙・中央日報は4日、
日韓両政府が慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した慰安婦合意に対しては、韓国国内から左派を中心に強い批判が上がった。日本大使館前に慰安婦像を設置した市民団体「韓国
回顧録によると、朴氏は挺対協に交渉経過を知らせて理解を求めるよう指示していたが、当時代表だった
朴氏は17年に友人の国政介入事件で大統領を
朴氏は文政権の対応を獄中で聞き、「言葉では言い表せない惨たんたる気分に包まれた」という。
慰安婦合意について、「一度合意したならば、必ず守らなければならない。国家間の合意は国際社会が見守っているからだ」と述べた。
回顧録で朴氏は、「日本に圧力をかけるために、外交の舞台を積極的に活用した」と述べた。欧米首脳との会談で慰安婦問題を持ち出す朴氏の姿勢は当時、日本側で「告げ口外交」と呼ばれていた。
14年にドイツを訪問した際には、メルケル首相(当時)に「日本が第2次世界大戦中、韓国の女性を『性奴隷』にしたが、厚かましくも知らないふりをしている」と伝えたという。「問題の深刻さ」を印象づけるため、あえて「性奴隷」という言葉を選んだとも述べた。
朴氏は、こうした「国際的圧力」を受け、日本が慰安婦問題の交渉に応じたとの認識を示した。15年11月のソウルでの安倍首相(当時)との首脳会談で朴氏が協議の加速を呼びかけ、安倍氏が年末までの解決で同意したという。