マウイ島で被災地買い上げの動き、州知事「略奪的行為」と批判…山火事死者114人に

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 【ラハイナ(米ハワイ州マウイ島)=後藤香代】米ハワイ州マウイ島の山火事で、地元当局は18日、これまで114人の死亡を確認し、10人の身元が判明したと発表した。大きな被害を受けた島西部ラハイナの火災の9割が鎮圧され、行方不明者の捜索は8割近く終了した。

捜索が続く島西部ラハイナの住宅地(18日、米ハワイ州マウイ島で)=関口寛人撮影
捜索が続く島西部ラハイナの住宅地(18日、米ハワイ州マウイ島で)=関口寛人撮影

 ジョシュ・グリーン州知事は同日、2700棟以上の建物が全半壊し、その被害総額は60億ドル(約8700億円)近くに上るとの推計を発表した。

 米メディアによると、不動産開発業者が、被災して生活に困ったラハイナの住民らに接触し、土地を買い上げようとしている。グリーン氏は業者の動きを「略奪的行為」と批判し、安易に売却に応じないよう住民に呼びかけた。15日の記者会見では、被災地の不動産取引を一時的に差し止める可能性にも言及した。

 マウイ島では建設用地が不足し、住宅価格が高騰していた。

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