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「人とのご縁がありません」 と題する40代の女性からの投稿が、ユーザー投稿サイト「発言小町」に寄せられました。「どうしたら、友人や恋人になる人と出会えるのでしょうか」と読者に問いかけるトピ主さん。学生時代の友人とは卒業後それっきりになり、若い頃に知り合った人たちもいつの間にかいなくなって、今、連絡を取り合っているのは実家の親のみ。「死ぬまでおひとりさまかと思うとゾッとします」「孤独すぎてつらい」「これ以上どう努力したらいいのかわかりません」と心境を明かしています。
関係を深めるには「自己開示」が必要
「体形も髪もメイクもファッションも気を使っているし、毎日丁寧に生きているし、笑顔や気遣いを心がけているし、資格の勉強などもしています。神社にお参りも欠かしません」と前向きに日々を過ごしている様子のトピ主さん。さらに、「図書館やカフェに出かけたり、一人旅をしたり、自分が楽しめて出会いにつながりそうなことは、思いつく限り試している」そうですが、なぜか周囲から誰もいなくなってしまうとのこと。接点ができた人が急な転勤でいなくなったこともあり、「他人を寄せ付けないオーラでも出ているのか」と思ってしまう瞬間もあるそうです。

つまり、「人と仲良くなる準備は万全で、行動もしているのに、人との関係が深まらない」ということですね。こうした人に多く見られる傾向として、自己開示が少ないことが挙げられます。以前、「英語は得意なのに、留学先で現地の友達ができない」という人にアドバイスしたことがあります。ひと通り自己紹介をした後に話すことが見つからず、知り合っても仲が深まらないとのことだったので、何事にも自分の意見や感想を添えて話すようにアドバイスしました。
たとえば、相手が「今話題のあの映画見た?」と言ったときに、「見たよ、面白かったよね」という返事だけだと、そこで話が終わってしまいますよね。しかし、「私はこんなことを思った、あのシーンを見てこんなことを考えた」といった意見や感想を伝えられると、会話は深まっていきやすいです。
意見や感想を伝えると、相手に「この人は、こういう考えや価値観を持った人なのだな」と認識してもらうことにつながります。先に自己開示をすると相手も自己開示がしやすくなりますし、「共感できる」「気が合いそう」などのプラスの感情が生まれれば、お互いに「また会ってみたい、もっと仲良くなってみたい」という気持ちに発展していきやすいです。
自分の意見や考えを口にしないことには、余計な反感を生まないメリットもありますが、一方で「何を考えているかよく分からない人」「無難な印象の人」「なんとなく壁を感じる人」といった印象を持たれやすく、人との距離が縮まりにくいデメリットもあります。
もし思い当たる節があるならば、今後は相手からどう思われるかを過度に気にせず、できるだけ自己開示をしていくことをおすすめします。「万人に好かれなくては」と思わずに、「自分のことが嫌いな人がいてこそ、好きになってくれる人もいる」と信じてみてください。積極的に自分の考えや気持ちを明かしていくようにすると、人付き合いに変化が訪れる可能性はあるように思いました。
「一緒にできて楽しかった」を積極的に伝えよう
人付き合いが上手な人には、無理なく自己開示ができることに加えて、人に対する興味や好奇心が強い人が少なくありません。「私はこんな人、あなたはどんな人?」「私はこう思う、あなたはどう思う?」というやりとりが自然にできるからですね。
ただ、このあたりは生まれつきの性格の影響が大きいと思います。トピ主さんの趣味は編み物や読書など一人でやるものばかりなのだとか。もともと人への興味や好奇心が強いタイプではなく、他の人の世界や生活に踏み込んでいくことも、あまり好きではないのかもしれません。
それでも友人や恋人が欲しい理由として、投稿には「おいしいね、楽しいね、と言い合える相手が欲しい」との記述があり、トピ主さんが求めているのは「食事や趣味など楽しいことを一緒にできる相手」のようですね。そうした相手を見つけるには、自分だけでなく、相手からも「トピ主さんと一緒に行動をすると楽しいな」と思ってもらう必要があるでしょう。
人には、相手から好意や親切を受け取ったときに、お返しをしようと思う「好意の返報性」と呼ばれる心理があることが知られています。何か楽しそうな場所やイベントがあれば、断られるのを恐れずに周りの人を気軽に誘ってみたり、誰かと一緒に楽しいことができた際には、「一緒にできて本当に楽しかった、ありがとう」といった好意の言葉を積極的に伝えたりしてみるのはおすすめです。それだけでも、相手が受ける印象は変わると思います。
行動範囲を狭めないためにも「周囲との人付き合い」を
最後に、恋愛につながる出会いについて。トピ主さんは地方在住で世間が狭く、顔バレの危険性があるので、マッチングアプリだけはやらないと決めているとのこと。5人いる職場の同僚女性たちには「相手を紹介してほしい」とお願いしているものの、出会いは広がらず、「職場と家の往復の毎日」とのことです。
紹介を頼むなどのプライベートな話ができるなら、まずは同僚の人たちとの付き合いをより深められるよう努力してみてはいかがでしょうか。異性を紹介することは割と骨が折れるので、「手間はかかるけど、この人のためなら紹介してあげたいな」と思わせるくらいの友好的な関係性が前提として必要なように思います。
「異性を紹介してもらうために仲良くなったほうがよい」ということではなく、そもそもトピ主さんには友人が欲しい気持ちがあるわけなので、職場の人間関係も自分が属する大切なコミュニティーの一つと捉えてみるのがおすすめです。
友人が少ないと日常の行動範囲が狭まりやすく、結果的に恋愛につながる出会いも少なくなりがちです。一人でもどんどん行動しつつ、職場の人たちや、軽く知り合った程度の人たちにも、積極的に自己開示することを心がける。同時に、相手の考えや生活、人となりにできるだけ興味を持って話を聞き、喜びや感謝の言葉をどんどん伝えていく。そんなところから試してみてはどうかと思いました。応援しています。(フリーライター 外山ゆひら)
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