竹島が島根県に編入されて3か月後の公的地図、大学教授が確認…韓国側の領有権主張を「明確に否定できる」

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 日本国際問題研究所は1日、竹島が島根県に編入された1905年1月以降、初めて「竹島」と表記されたとみられる公的地図を確認したと発表した。旧海軍が同年4月に刊行した「日本近海水先図」で、研究所は、韓国側が竹島の領有権を巡り「編入は秘密裏に行われ、当時の政府や国民は認知していなかった」とする主張への反論材料になるとしている。

「竹島」の表記を指し、地図を説明する舩杉教授(松江市で)
「竹島」の表記を指し、地図を説明する舩杉教授(松江市で)

 発表によると、日本近海水先図は等圧線や等温線、海温などが記され、日露戦争時の航海などに利用するために作成。233枚が各艦隊などへ発送されたほか、民間にも販売されていたという。委託を受けて調査した島根大法文学部の舩杉力修教授(歴史地理学)が、編入後に刊行された海図を調査して発見した。

 舩杉教授によると、韓国側はこれまで、同年5月の日本海海戦前に刊行された公的地図に「竹島」の表記がないことから、日本海海戦の舞台となったことで政府や国民が竹島を知るようになったと指摘していた。

 舩杉教授は「日本近海水先図は民間にも販売され、竹島の存在が国内に広く浸透していたことを示すものだ。刊行は日本海海戦の約1か月前であり、韓国側の主張を明確に否定することができる」としている。

 地図の複製版は、県竹島資料室や隠岐の島町の久見竹島歴史館で展示されている。

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