「パルクール」国道を舞台に日本選手権…山口県宇部市で9月開催、600m通行止めに
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走って、跳んで障害物を乗り越えて移動する都市型競技「パルクール」の第4回日本選手権が9月23、24日、山口県宇部市の常盤通り(国道190号)で開かれることが決まった。県内では初めての実施で、大会史上、初めて公道が舞台となる。市は中心市街地ににぎわいを取り戻すきっかけの一つになればと期待している。(本岡辰章)
フランス発祥のパルクールは、壁や段差などを登ったり跳び越えたりしながらゴールを目指す都市型スポーツ。派手なアクションが若者世代の人気を集め、2028年のロサンゼルス五輪の新種目候補にもなっている。
日本選手権は、男女別に、全長50メートルのコースでタイムを競う「スピード」と、制限時間内に披露する演技の点数を競う「フリースタイル」の2種目が行われる。
過去3回は公園や羽田空港の出発ロビーで行われた。市は中心市街地に人を呼び込もうと昨年夏、主催する日本体操協会に国道を封鎖しての開催を提案。路上で発展した競技の性質に適していることなどが評価され、誘致にこぎ着けた。
大会期間中、片側3車線の道路を約600メートルにわたって通行止めにし、コースや観覧スペースを確保する。無料で観覧できる。
会場の一角では、パルクールの体験コーナーを設け、自転車のBMXや3人制バスケットボールなどを紹介する「アーバンスポーツフェス」も同時開催する。
宇部市の篠崎圭二市長は7月中旬、市役所での記者会見で「若者が市街地に興味を持ってもらうきっかけにしたい」と意気込んだ。同席した協会パルクール委員会の荒本英世委員長(37)は「選手たちが生き生きと体を動かす姿に注目してほしい」とPRしていた。