みずほ銀障害「想定の甘さ」要因、処理能力を上回るデータ移行…全面復旧に30時間

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システム障害によるトラブルを受け、記者会見で頭を下げるみずほ銀行の藤原弘治頭取(左から2人目)ら(1日午後、東京都千代田区で)=富永健太郎撮影
システム障害によるトラブルを受け、記者会見で頭を下げるみずほ銀行の藤原弘治頭取(左から2人目)ら(1日午後、東京都千代田区で)=富永健太郎撮影

 みずほ銀行の現金自動預け払い機(ATM)障害は、定期預金データの移行作業が処理能力を上回るという「想定の甘さ」が要因だった。対応も後手に回り、混乱を拡大させた。最初のトラブル発生から全面復旧までに約30時間を要した。

 ■臨時作業

 「データ移行時の想定の甘さに起因する。みずほ固有の要因がないか、もう一度点検する必要がある」。藤原弘治頭取は1日の記者会見で、厳しい口調でそう振り返った。

 今回の障害は定期預金のデータ更新作業中に発生した。通常の定期預金の更新に加え、一定期間取引のない口座の処理が計約70万件あった。作業用に備えていたメモリー容量が不足するという単純な不具合が、障害を引き起こした。

 取引のない口座の処理は、この週末に初めて行った。事前にテストしていたが、月末は通常処理するデータが多くなることを考慮していなかった。

 取引のない口座の処理は、必ずしも月末に行う必要はなかったという。片野健常務執行役員は「月末はデータ量が多いという認識が希薄だった。そこに作業をぶつけたのは反省点の一つだ」と述べた。

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