高額契約
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:03 UTC 版)
1990年代のNBAは国際的な人気の高まりと共に選手のサラリー高騰という問題を抱えており、1998年にガーネットが結んだ6年1億2,600万ドルという巨大契約はその問題に拍車を掛け、ついには1998年のロックアウトを引き起こしたとされている。将来有望とは言え、当時は未だ一流選手の域には達していなかった21歳のガーネットが他の多くのベテランスター選手を上回る契約を結んだことは様々な波紋を呼び、1998年の夏にフリーエージェントとなった選手たちがチームに対して次々と高額契約を要求。サラリー高騰の一因となっていたラリー・バード例外条項撤廃を目論んでいたオーナー側はこの現象に危機感を募らせ、選手会と対立した結果、ロックアウトに突入する羽目となった。 またこの超大型契約はガーネット自身をも苦しめる結果となった。チームの予算がガーネット一人に集中し過ぎたためにミネソタ・ティンバーウルブズは大胆な補強に動くことができず、万年プレーオフ1回戦敗退の原因となったとされている。また彼の高額契約は多くのチームメートから嫉妬を買ったと言われ、ステフォン・マーブリーやラトレル・スプリーウェル、サム・キャセールらといったガーネットと一緒にウルブズを支えるはずだった選手たちは短期間でチームを去ってしまった。
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