青山七恵とは? わかりやすく解説

あおやま‐ななえ〔あをやまななヱ〕【青山七恵】

読み方:あおやまななえ

1983〜 ]小説家埼玉生まれ旅行会社勤務するかたわら創作活動続ける。筑波大学在学中書いた窓の灯」でデビュー。「ひとり日和」で芥川賞受賞


青山七恵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 05:36 UTC 版)

青山 七恵
(あおやま ななえ)
誕生 (1983-01-20) 1983年1月20日(41歳)
埼玉県大里郡妻沼町
(現・熊谷市
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本
教育 学士
最終学歴 筑波大学図書館情報専門学群
活動期間 2005年 -
ジャンル 純文学
恋愛小説
代表作 『ひとり日和』(2007年)
『かけら』(2009年)
主な受賞歴 文藝賞(2005年)
芥川龍之介賞(2007年)
川端康成文学賞(2009年)
デビュー作 『窓の灯』(2005年)
ウィキポータル 文学
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青山 七恵(あおやま ななえ、1983年1月20日 - )は、日本小説家埼玉県大里郡妻沼町(現・熊谷市)出身[1]筑波大学図書館情報専門学群卒業[2]2007年、「ひとり日和」で第136回芥川龍之介賞受賞。

経歴・人物

埼玉県大里郡妻沼町(現熊谷市)に生まれる。小学生の頃にはアガサ・クリスティーの作品を読んでいた。中学生の頃には川端康成吉本ばななの作品を読んでおり、また、図書館司書になることを目指すようになる[3]

1998年4月、埼玉県立熊谷女子高等学校に入学。高校の時に、フランソワーズ・サガン悲しみよこんにちは』を読み、小説を書きはじめるきっかけとなった[3]。2001年3月、同校卒業[4][5]。同年4月、図書館情報大学図書館情報学部図書館情報学科に入学。2005年3月、筑波大学図書館情報専門学群卒業[2][3][6]東京都新宿区の旅行会社に入社(芥川賞受賞時も同社に勤務[7])。

同年、大学在学中に書いた「窓の灯」で第42回文藝賞受賞[8]。2007年、「ひとり日和」で第136回芥川龍之介賞受賞(受賞時年齢23歳11か月)[9]。2009年、短編「かけら」で、第35回川端康成文学賞受賞(歴代最年少での受賞)[10]。2012年から2018年まで群像新人文学賞選考委員を務めていた。2021年から文學界新人賞選考委員。

著作

単行本

  • 『窓の灯』(2005年11月 河出書房新社 / 2007年10月 河出文庫
    • 【初出】「窓の灯」(『文藝』2005年冬季号) / 「ムラサキさんのパリ」(書き下ろし)[11]
  • 『ひとり日和』(2007年2月 河出書房新社 / 2010年3月 河出文庫)
    • 【初出】「ひとり日和」(『文藝』2006年秋季号) / 「出発」(『文藝』2009年春季号)[12]
  • 『やさしいため息』(2008年5月 河出書房新社 / 2011年4月 河出文庫)
    • 【初出】やさしいため息(『文藝』2008年春季号) / 松かさ拾い(『文藝』2008年夏季号)
  • 『かけら』(2009年9月 新潮社 / 2012年7月 新潮文庫
    • 【初出】かけら(『新潮』2008年11月号) / 欅の部屋(『すばる』2009年1月) / 山猫(『新潮』2009年8月)
  • 『魔法使いクラブ』(2009年11月 幻冬舎 / 2012年4月 幻冬舎文庫
    • 書き下ろし
  • 『お別れの音』(2010年9月 文藝春秋 / 2013年9月 文春文庫
    • 【初出】新しいビルディング(『文學界』2008年8月) / お上手(『文學界』2009年1月) / ニカウさんの近況(『文學界』2009年5月) / うちの娘(『新潮』2010年1月) / 役立たず(『文藝』2010年夏季号) / ファビアンの家の思い出(『文學界』2010年2月)
  • 『わたしの彼氏』(2011年3月 講談社 / 2015年2月 講談社文庫
    • 【初出】『群像』2010年1月号 - 2010年12月号
  • 『あかりの湖畔』(2011年11月 中央公論新社 / 2014年12月 中公文庫
    • 【初出】「読売新聞」夕刊 2010年7月 - 2011年4月
  • 『花嫁』(2012年2月 幻冬舎 / 2015年4月 幻冬舎文庫)
    • 【初出】『GINGER L.』2010 WINTER 01 - 2011 AUTUMN 04
  • 『すみれ』(2012年6月 文藝春秋 / 2015年3月 文春文庫)
  • 『快楽』(2013年5月 講談社 / 2015年7月 講談社文庫)
    • 【初出】『群像』2013年3月号
  • 『めぐり糸』(2013年12月 集英社 / 2017年1月 集英社文庫)
    • 【初出】『すばる』2011年11月号 - 2013年6月号
  • 『風』(2014年5月 河出書房新社 / 2017年4月 河出文庫)
  • 『繭』(2015年8月 新潮社 / 2018年7月 新潮文庫)
    • 【初出】『新潮』2014年3月号 - 2015年4月号
  • 『鉢かづき (「現代版」絵本御伽草子) 』絵:庄野ナホコ(2015年12月 講談社)絵本、大型本
  • 『わたし、お月さま』絵:刀根里衣(2016年11月 NHK出版)絵本、大型本
  • 『ハッチとマーロウ』(2017年5月 小学館/2020年4月 小学館文庫)
  • 『踊る星座』(2017年10月 中央公論新社/2020年7月 中公文庫)
  • 『ブルーハワイ』(2018年7月 河出書房新社)
  • 『私の家』(2019年10月 集英社/2022年12月 集英社文庫)
  • 『みがわり』(2020年10月 幻冬舎/2023年1月 幻冬舎文庫)
  • 『はぐれんぼう』(2022年9月 講談社)
  • 『前の家族』(2023年7月 小学館)

単行本未収録作品

  • 実習生豊子(『群像』2009年2月号)
  • ダンス(『新潮』2013年1月号)

アンソロジー

「」内が収録されている青山七恵の作品

  • 村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ(2014年5月 NHK出版)「ヨーの話」
  • ラブソングに飽きたら(2015年2月 幻冬舎文庫)「山の上の春子」

対談・鼎談など

脚注

  1. ^ 自立へのささやかな一歩描く 芥川賞受賞・青山七恵さんに聞く
  2. ^ a b 筑波大学 | お知らせ・情報 受賞・表彰:受賞表彰の記録
  3. ^ a b c 学群入試 筑波大学 ACアドミッションセンター (PDF)
  4. ^ JBOOK:ひとり日和:青山 七恵:書籍”. 2021年3月9日閲覧。
  5. ^ 校長室より”. 埼玉県立熊谷女子高等学校. 2021年3月9日閲覧。
  6. ^ 2004年4月、国立大学法人化の法律により図書館情報大学が閉学、全ての在校生が筑波大学に移籍することになった
  7. ^ 第136回芥川賞に青山さんの『ひとり日和』”. www.afpbb.com. 2021年3月9日閲覧。
  8. ^ “文芸賞に15歳、中3の三並さん 史上最年少”. asahi.com. (2005年9月5日). オリジナルの2014年4月20日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/sT5HT 
  9. ^ “芥川賞に23歳、青山七恵さん”. asahi.com. (2007年1月16日). オリジナルの2014年4月20日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/Sxp7f 
  10. ^ “本学卒業の青山七恵さんが第35回川端康成文学賞受賞”. 筑波大学. (2009年4月9日). オリジナルの2014年4月20日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/FIKUz 
  11. ^ 「ムラサキさんのパリ」は文庫版にのみ収録。
  12. ^ 「出発」は文庫版にのみ収録。
  13. ^ subaru_henshubuのツイート(430978335460442112)
  14. ^ 〈鼎談〉野崎歓×青山七恵×綿矢りさ, 群像, http://gunzo.kodansha.co.jp/10050/16674.html 

関連項目

外部リンク





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「青山七恵」の関連用語



3
窓の灯 デジタル大辞泉
100% |||||


5
ひとり日和 デジタル大辞泉
94% |||||

6
青山 デジタル大辞泉
74% |||||





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