調査と評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 07:06 UTC 版)
NPO法人のライフリンクが2013年に実施したアンケートによれば、「サイレントお祈り」を経験したことがあると回答した者は74%であり、就活生1人につき平均4.8回の「サイレントお祈り」があったとしている。日本労働組合総連合会が2014年に実施した就職活動に関する調査によれば、31%の就活生が「サイレントお祈り」を受けた経験があるとしている。 HR総研が2017年度の新卒採用に際して企業側に行った調査によれば、エントリーシートなどの書類選考の結果を「合格者のみに伝える」と解答した企業は全体の22%、従業員規模1001名以上の大企業を対象とすると38%、面接の合否結果について「合格者のみに伝える」と解答した企業は全体の13%であった。アイデムが新卒採用担当者を対象として2016年5月に行った調査によれば、「合格者には通知し、不合格者には通知しないことがある」と解答した割合は22.4%であった。同調査でも同様に従業員規模が大きくなるほど不合格者への通知を省略する傾向が見られ、従業員3000名以上の企業では31.8%が「通知しないことがある」と解答している。 「サイレントお祈り」は就活生にとって失礼である、就活のスケジュールが立てづらくなる、社員には「報・連・相」の徹底を指示するのに対して矛盾しているのではないかなどの意見が見られる。フリーアナウンサーの梶原しげるは、「昔の就職活動は選考通過者のみ電報で知らせ、不採用者には一切連絡をしない形が普通であった」と指摘している。 就活生側が企業に対し何も連絡せずに選考や内定を辞退することを「サイレント辞退」「サイレント学生」と呼称する場合がある。
※この「調査と評価」の解説は、「お祈りメール」の解説の一部です。
「調査と評価」を含む「お祈りメール」の記事については、「お祈りメール」の概要を参照ください。
- 調査と評価のページへのリンク