自己中心性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/26 00:51 UTC 版)
日本語で自己中心性 (じこちゅうしんせい、英: egocentrismあるいはselfishness)とは、(英語でエゴセントリズム egocentrismと表記される心理学用語を翻訳するために造語された日本語「自己中心性」のほうをまず解説するなら)主観的スキーマを客観的現実から導くことができないこと、また自分以外の視点を正確に想定・理解することができないことである[1][2]。他方、英語でセルフィッシュネス selfishnessに相当する意味で使われている、普通の日本語表現の「自己中心」のほうは、他者への配慮を欠くこと、自分の利益や関心事のことしか考えていないこと、である[3]。
- 1 自己中心性とは
- 2 自己中心性の概要
自己中心性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 14:28 UTC 版)
神経症的自己中心性は特に悩みに表れる。たいていは「自分一人だけが」悩んでいると思っている。さらに自分の陥っている悩みが最大の悩みと思っている。相手がニコニコしていると悩んでいないと思う。神経症者は「かたち」でしかものを考えおらず、表面的にしか物事を見ていない。自分が相談しようとしている相手はあるいは現在の自分よりももっと大変な問題を抱えているかもしれない等ということは想像すらしない。相手の感情を無視し、相手に個人としての人格を認めない。「私にとって大切なもの」が「他人にとって必ずしも大切なもの」ではないことが理解できない。誰にも不必要に自分の恥部を打ち明けて話をする人はたいてい自己中心的である。打ち明けることで相手からの同情や保護を求めているためである。
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