持ち回り閣議
閣議
持ち回り閣議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 08:49 UTC 版)
早急な処理を必要とする案件の場合には持ち回り閣議(もちまわりかくぎ)の形式がとられる。これは内閣総務官が閣議書(閣議内容の書かれている文書)と矢立を持ち回りそれぞれの閣僚の署名を集めて行われる。 2020年4月9日(木)午後、菅官房長官は「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発出されたことから、4月10日(金)から、緊急事態措置を実施するべき期間中は、原則として、定例閣議を持ち回りで開催する」と発表した。また、同感染症への対策として同年5月1日の閣議は初めてテレビ会議形式で開催された。ただし、この閣議の結果は、「令和2年5月1日(金)持ち回り閣議案件」として発表されている。閣議決定の署名は、電子署名ではできないため、法的な閣議は、持ち回り閣議であるためである。緊急事態宣言解除が2020年5月25日に解除され、その後の2020年5月29日、全閣僚が一堂に会する閣議を再開した。当面は週2回の定例閣議のうち原則1回が通常形式とされたが、7月以降は2回とも通常開催に戻すと発表された。 2021年1月8日の記者会見で、加藤勝信官房長官は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が再度発令されたが、定例閣議について、首相と全閣僚が一堂に会する通常の対面形式で当面続ける方針を表明した。理由として、「署名やシステム、(情報の)保全や保秘(秘密保持)などの点で課題があることが明らかになっている」とし、「通常の閣議の形で手指の消毒の徹底、換気など感染予防対策をしっかり講じたうえで当面は対応していきたい」と述べた。
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