慣性過給
吸気管内を助走路として加速された新気により、ピストン容積変化以上の吸入空気量を得る状態。吸気管の長さとバルブタイミングにより、慣性過給が得られる回転数と吸気効率が大きく影響される。自然吸気の実用エンジンにおいても100%以上の吸入効率を得ることができる。本格的なレーシングエンジンでは130%以上の吸入効率を得る例もある。実用エンジンにおいては、最大トルクの発生回転数は慣性過給がもっとも盛んになる回転数、もしくはそれに近い回転数となる。排気ターボやスーパーチャージャーを装着したエンジンにおいても、慣性過給を活用してトルク特性に味付けが行われている。
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