形意拳とは? わかりやすく解説

形意拳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/18 14:58 UTC 版)

形意拳
けいいけん
発生国 中国
発生年 朝末期
創始者 李洛能
源流 戴氏心意拳
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形意拳(けいいけん、Xingyiquan)は、中国武術の一派。

概説

太極拳八卦掌と共に内家拳の代表格とされる中国武術である。他の拳術ほど見栄えのする大技は少なく、非常にシンプルな拳風が特徴的である。

『三体式』(三體勢、三才式、子午式、四象式、開勢、鷹捉勢とも)と呼ばれる、同じ側の掌と足を一歩前に踏み出し、後ろ足に体重を乗せた八極拳の半馬式に似た姿勢を基本とし、踏み込んで技を発した際に、後ろ足を前足の踵側に引き付けて歩を進める『跟歩(こんぽ)』という歩法が多用される。套路は門派によって異なるが、五行説にちなんだ名前をつけられた5種類の単式拳『五行拳』と、五行拳の応用形でそれぞれ動物を模した12種類からなる象形拳の『十二形拳』は共通している。

『五行拳』は劈拳(金行)・蹦拳(木行)・鑚拳(水行)・炮拳(火行)・横拳(土行)からなり、更に『十二形拳』は龍形虎形猴形馬形鶏形鷂形燕形𩿡形鷹形熊形蛇形鼉形からなる。を中心に暗器など武器術も豊富で、器械套路(武器用の型)も存在するが、元々形意拳には専用の武器の型は無かったと、「拳意述真」では述べられている。

初心者は、『三才式』などの站椿功(立ち稽古)と『鶏歩』という歩法による運足を学び、併せて定歩での練習、たとえば『定歩劈掌(鷹捉)』などを稽古する。

その後、移動稽古の練習に進む。

歴史

朝末期、李洛能戴氏心意拳を基に作り上げたのが発祥とされており、李の高弟である郭雲深車永宏宋世栄らによって伝承され、現在に至る。

各伝承者の普及させた地域によって性質が異なり、河北省伝来のものを河北派形意拳、山西省伝来のものを山西派形意拳などと呼ぶ。かつては河南省に伝わる心意六合拳も河南派形意拳と呼ばれていたが、近親門派ではあるものの形意拳の一門ではないため、現在ではそう呼ばれることは少ない。

分派としては、郭雲深の弟子・王向斉が創始した意拳(大成拳)があり、日本には王向斉の弟子・澤井健一が創始した太気拳も存在する。

ゲーム

形意拳 (ゲーム)英語版を参照

関連項目


形意拳(けいいけん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 05:14 UTC 版)

中国武術」の記事における「形意拳(けいいけん)」の解説

形意拳は太極拳八卦掌同じく北派内家拳分類される陰陽五行説技法として表現する五行拳(金行劈拳、木行蹦拳、水行鑚拳、火行炮拳、土行横拳)と呼ばれる五種基本拳と、 その応用十二形拳(龍形拳、虎形拳、形拳、馬形拳、形拳、形拳、燕形拳、𩿡形拳、形拳、熊形拳、形拳、鼉形拳)と呼ばれる十二種の動物の意を表した象形拳基本としている。代表的な套路には、五行連環拳・雑式捶・四把捶・八字功などがあり、対練には五花砲対練・五行砲対練・安身砲対練(十二大用対拳)などがある。また、三体式(三才式、三体勢、開勢)という姿勢基本式として用いること、歩法には主に跟歩を用いることが特徴的である。かつては河南省に伝わる近親門派である心意六合拳河南派形意拳と称されたが、現代では混同避ける為、山西省河北省伝来のもののみを形意拳と分類している。

※この「形意拳(けいいけん)」の解説は、「中国武術」の解説の一部です。
「形意拳(けいいけん)」を含む「中国武術」の記事については、「中国武術」の概要を参照ください。

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形意拳

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 05:25 UTC 版)

名詞

けいいけん

  1. 五行の名前を付けられ五行拳と十二種類動物動き取り入れた十二形拳からなる中国の武術一つ

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