共有派生形質
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系統学では、共有派生形質(きょうゆうはせいけいしつ、synapomorphy)とは、あるクレードを他の生物から区別する派生形質である[1]。言い換えるならば、単系統群によって共有される派生形質であり、それらの最も近い共通祖先に存在したと推定される。共有派生形質(synapomorphy)という語はドイツ人昆虫学者のヴィリー・ヘニッヒによって造語され、ギリシャ語のσύν, syn = 共有の; ἀπό, apo = 分ける; and μορφή, morphe = 形 からきている。
- ^ a b Roderick D.M. Page; Edward C. Holmes (14 July 2009). Molecular Evolution: A Phylogenetic Approach. John Wiley & Sons. ISBN 978-1-4443-1336-9 .
- ^ Concise Encyclopedia Biology. Tubingen, DEU: Walter de Gruyter. (1996). p. 366. オリジナルのAugust 28, 2008時点によるアーカイブ。 2015年5月7日閲覧。.
- ^ Barton, Nicholas; Briggs, Derek; Eisen, Jonathan; Goldstein, David; Patel, Nipam (2007). “Phylogenetic Reconstruction”. Evolution. Cold Spring Harbor Laboratory Press .
- 1 共有派生形質とは
- 2 共有派生形質の概要
共有派生形質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 04:20 UTC 版)
アベリサウルス類の完全な骨格は、カルノタウルスやアウカサウルスのような最も派生的なものでのみ記載されており、グループ全体の骨格の特徴を定義付けることをより困難にしている。ただし、ほとんどは少なくともいくつかの頭骨から知られているため、既知の共有形質は主に頭骨から得られる。多くのアベリサウルス類の頭骨の特徴はカルカロドントサウルス類と共通している。これらの共通の特徴は、南アメリカでアベリサウルス類がカルカロドントサウルス類に取って代わったように思われるという事とともに、2つのグループに系統関係があるという示唆をもたらした。しかしながら、そのような関係を示唆する発見はこれまでになされていない。頭骨を除けば、アベリサウルス類とカルカロドノサウルス類は非常に異なっており、むしろアベリサウルス類はケラトサウルスに、カルカロドントサウルス類はアロサウルスに似ている。
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