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ONU(光回線終端装置)とは?モデム・ルーター・ホームゲートウェイとの違いを解説

光回線の利用を検討していて、「ONU(光回線終端装置)」の役割やほかの機器との違いが気になっている方もいるかもしれません。ONUは光回線で使用される通信機器で、光回線で通信をするためには欠かせません。

本記事では、ONUの概要やモデム・ルーター・ホームゲートウェイとの違い、ONUの種類などについて解説します。記事の後半では、ONUとルーターの接続方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

デジタル&家電ライターのコヤマさんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。

  • 記載の情報は2024年7月時点のものです。

この記事を監修した方:
デジタル&家電ライター コヤマタカヒロ

1973年生まれ。90年代よりPC、Windows関連の記事を数多く執筆しており、現在はPC、デジタルガジェットから家電製品まで幅広い範囲で、製品レビューやビジネス関連のインタビューなどを中心に手掛けている。

難しい話を専門的ではなく、一般の方が分かるように解説するスタンスでの執筆を心がけている。雑誌やWebサイトなどに連載多数。企業のコンサルタントやアドバイザーも務める。

ONU(光回線終端装置)とは

「ONU(Optical Network Unit)」は光回線で利用される通信機器で、光ファイバーケーブルに伝わる光信号とパソコンやスマホで利用されるデジタル信号を相互に変換する役割を果たしています。

パソコンやスマホからデータを送信する時はデジタル信号から光信号に、パソコンやスマホがデータを受信する時は光信号からデジタル信号にそれぞれ変換を行っています。

ONUは光回線開通工事の際に工事担当者によって設置されます。ONUは無料でレンタルでき、基本的に利用者自身でONUを購入して準備する必要はありません。

ONU(光回線終端装置)とモデムの違い

「モデム」はアナログ信号とデジタル信号を相互に変換する回線終端装置で、電話回線を利用したインターネット回線や、一部のCATV回線で利用されます。

信号を変換することはONUとモデムで共通していますが、変換する信号の種類が異なり、設置されるインターネット回線の種類も異なります。

あわせて読みたい記事

モデムについては、下記の記事で詳しく紹介しています。

ONU(光回線終端装置)とルーターの違い

「ルーター」は複数の端末をインターネット回線に接続するための機器です。信号の変換を行うONUとは役割が異なります。

ルーターの役割は、異なるネットワーク同士を繋げて道案内する「ルーティング」です。ルーター単体では回線に接続できないため、ONUとルーターを接続して機器を配線します。

ルーターには、有線接続のみに対応する「有線LANルーター」のほか、WiFiの無線接続に対応した「無線LANルーター(WiFiルーター)」があり、現在は無線LANルーターが主流です。また、近年ではONUとルーターが一体型のタイプもあります。

ONU(光回線終端装置)とホームゲートウェイの違い

ホームゲートウェイは、ONU・ルーター・光電話などの機能が一体になった通信機器です。光電話を契約した時に、ホームゲートウェイが設置されることがあります。複数の機能が搭載されている点が、ONUとの違いです。

コヤマ
タカヒロさん

光回線を利用してネットに接続する場合、ONUとルーターが必要です。多くの場合、ONUはプロバイダからレンタルで提供されます。

ルーターは提供の場合もありますし、自分で選ぶこともできます。高性能ルーターを使いたい場合は自分で購入するといいでしょう。

ONUの種類

ONUには、ここまで紹介した光回線での通信のために設置される光回線終端装置(GE-ONU)以外にも、光テレビで利用される映像用回線終端装置(V-ONU)など、いくつか種類があります。

ONUの種類と概要は、下記のとおりです。

ONUの種類 概要
GE-ONU 光信号とデジタル信号を相互に変換する光回線の終端装置
小型ONU 単体型ホームゲートウェイにさし込んで使用するスティック型のONU
V-ONU テレビ用の光信号を映像用の信号に変換するための機器
GV-ONU GE-ONUとV-ONUが一体型になった機器

「V-ONU」は、光テレビを契約した際にテレビ用の光信号を映像用の信号に変換するために設置される機器で、光回線で通信するためには、別途「GE-ONU」なども必要です。

光テレビの契約時には、「GE-ONU」と「V-ONU」が一体型になった「GV-ONU」が設置されるケースもあります。

なお、「GE-ONU」や「V-ONU」の代わりに、ONU一体型のホームゲートウェイ、GV-ONU一体型のホームゲートウェイなどが設置されることもあります。

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ONU(光回線終端装置)とルーターの接続方法

ONUとルーターの接続方法は、下記のとおりです。

  1. 1

    ONUとルーターをLANケーブルで接続する

  2. 2

    ルーターを電源コンセントに接続する

工事の際、ONUは光ケーブルに接続された状態で設置されます。

きちんと接続されていることを確認できたら、ONUとルーターをLANケーブルで接続して配線しましょう。ルーターの電源ケーブルも忘れずにコンセントに接続し、ルーターの電源をオンにします。

詳細な接続方法は、ONUの取扱説明書などをご確認ください。

LANポートとWANポートの違いに注意する

ONUとルーターを接続する際は、LANポートとWANポートの違いに注意してください。ルーターのLANケーブルのさし込み口は「LANポート」と「WANポート」があり、ONUとの接続ではWANポートを使用します。

それぞれのポートには、基本的に「LAN」「WAN(またはINTERNET)」などと記載があるので、さし込み口を間違えないようにしましょう。

Wi-Fiでの接続は端末の設定から可能

WiFiで接続する場合、ルーターと端末の間の接続は、各端末の設定のなかにあるWiFiの設定項目から可能です。WiFi接続に必要なSSID(ネットワーク名)とパスワードは、通常ルーターの背面や底面のシールに記載されているので確認しましょう。

パソコンなどと有線接続をする場合は、ルーターとパソコンをLANケーブルで接続します。

コヤマ
タカヒロさん

ONUとルーターをLANケーブルで接続したら、パソコンやスマホでルーターに接続します。

パソコンと有線接続して設定するのが簡単ですが、WiFi接続でも設定は可能。専用のアプリから設定できるルーターも登場しています。

あわせて読みたい記事

WiFiのパスワードについては、下記の記事で詳しく紹介しています。

ONU(光回線終端装置)のランプがつかないのは故障?
確認方法・対処法を紹介

ONUには、認証・UNI・光回線・電源の4つのランプがついており、基本的には4つとも緑色に点灯している状態が正常です。

ONU本体のランプから本体の状態を確認できることがあるので、ランプの点灯がいつもと異なる場合は状態をチェックしてみましょう。

下表で、ONUのランプ点灯状態の例を紹介します。

ランプの種類 ランプの状態 状態
認証ランプ 点灯(緑) 正常
消灯 機器の準備中または故障
UNIランプ 点灯(緑) 正常
点滅(緑) データ通信中
消灯 ONU機能が利用できない
光回線ランプ 点灯(緑) 正常
点灯(橙) 機器の準備中または故障
点滅(橙) ONU機能のファームウェアダウンロード中
消灯 光回線とのリンクダウン状態
電源ランプ 点灯(緑) 正常
点灯(赤) 故障
点滅(赤) ONU機能のファームウェアダウンロード中
消灯 電源OFF

認証・UNI・光回線ランプが消灯している場合は、ケーブルがうまくささっていない可能性や、準備中または故障の可能性が考えられます。

まずは、電源コンセントやケーブルがきちんとささっているか確認し、ケーブルのさし直しや機器の再起動を試してみてください。

上記の方法を試してもランプが点灯しない場合や長時間点滅したままの場合は、故障の可能性があります。解決が難しい場合は、契約先の問い合わせ窓口に相談しましょう。

なお、ランプの状態や対処法、注意点などは機種によって異なります。詳細はお持ちの製品の取扱説明書などをご確認ください。

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ONU(光回線終端装置)の寿命はどのくらい?

一般的に、ONUの寿命は7~10年程度といわれています。端末やLANケーブル、ルーターなどに不具合がない場合は、ONUの寿命の可能性も考えられます。

故障が疑われる場合には、まず通信会社に問い合わせましょう。ONUが故障した場合、修理や交換の対応となります。

通信環境を見直すならUQ WiMAXがおススメ!

ONUは、光信号とデジタル信号を変換する光回線のための通信機器です。光回線の通信では、ONUの機能が必須となります。ぜひONUの役割や他の機器との違いを押さえて、インターネット回線の契約などに役立てていきましょう。

通信環境を見直すためにインターネット回線の乗り換えを考えているなら、「UQ WiMAX」がおススメです。

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コヤマ
タカヒロさん

光回線を利用したネット接続にはONUやルーターを使います。さらに最近ではひかり電話などの機能も内蔵され、一体化した「ホームゲートウェイ」といわれる機器も登場しています。これらはプロバイダからレンタルするのが一般的です。

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