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【映画】「ウォーデン 消えた死刑囚(邦題)」人生初のイラン映画。絞首台で始まり、絞首台で終わる【死刑囚はどのようにして脱走した?】感想・レビュー

こんにちは、ぽんです

いつも訪問ありがとうございます

 

今回は、2021年公開のイラン映画の感想・レビューです

映画通というわけでもないので、イランの映画は初です

まさか、人生でイランの作品を見られる日が来るとは…

アマプラはさらに国境を越えたのですね

映画ってやっぱりその土地やその国のカラーが色濃く出るんですよね

北欧とかだと北欧神話が入っていたりと、ちょっとダーク目な雰囲気だったり、インドだと結構ギラギラしてて兎に角踊りまくったり、アメリカだとゴージャスなところが売りだったり

 

イラン映画のなんたるかは、この作品だけは理解できないと思いますが、初心者ながらに楽しめる作品でした

 

完全に言葉がわからない映画を見るのも楽しかったです

プチ海外旅行の気分も味わえる異文化交流でした

中身はごりごりのサスペンスでしたけどね!

 

それではどうぞ!

「ウォーデン 消えた死刑囚(邦題)」概要

姿を消した死刑囚の行方を追う刑務所長の苦悩を描いたイラン製サスペンス。1966年、イスラム革命前のイラン南部。新空港建設のため刑務所が立ち退くことになり、所長のヤヘド少佐は囚人たちを新しい刑務所へ移送する任務を命じられる。無事成功させれば大きな出世が約束されていたが、1人の死刑囚が行方不明との報告が届く。所外への逃走はないと判断した所長は、刑務所内を徹底的に捜索することに。事情を聴くため死刑囚を担当していたソーシャルワーカーを呼び寄せるが、所長は美しく聡明な彼女に以前からひかれており……。監督・脚本は「メルボルン」のニマ・ジャウィディ。

ウォーデン 消えた死刑囚 : 作品情報 - 映画.com

eiga.com

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「ウォーデン 消えた死刑囚(邦題)」感想・レビュー

スリルとサスペンス、ロマンスと社会問題提起

移転(国の計画で飛行機の滑走路を作るため)に伴い、何百といる囚人たちを移送したことで、物語が始まります

展開としては、まぁどこかで見たことがありそうな、「どうやって脱出を?」的なものです

最近、「シャッターアイランド(邦題)」で、似たようなものを見たせいかもしれませんが、「どこに隠れた?」と看守と一種になって探すワクワクはありました

 

「ここでもない。あそこでもない。じゃあどこ?」といったように、謎が深まっていくのが楽しかったです

オチ的にも、作品の締めとしてネタバレしてくれるので、見終わったあとのモヤモヤ感はありません

別のモヤモヤはありましたがね(笑)

 

そうしたスリル(見つかるのか?見つからないのか?)という感覚と、監獄が壊されるまでのタイムリミットがあるハラハラ感、そして主人公の威信をかけた出世がかかっているので、多くの要素でドキドキします

 

また、謎の女性の正体もあったり、適宜現れる登場人物たちには、飽きないこと間違いなし

特にカエルの登場は印象深かったですね

 

また、裏のテーマとして、別のブロガーさんが書いていて「なるほどな」と思ったのが、“死刑制度”に対する姿勢でした

 

絞首台がいろいろなところで出た来たり、死刑制度についても(そんなに多くはないですが)会話として触れられているので、社会的なメスとしても楽しめると思います

 

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謎の女性とカエルの存在感がなんとも

この映画の醍醐味のひとつとして、“カエル”と“女性”を個人的にはおすすめします

 

カエルは文字通りカエルなのですが、突然洗濯機の中から出てくるのですが、これまたとても印象的なんです

「カエル可愛いなー」だけではなく、衝撃的なラストを迎えるカエルにきっと胸が打たれるはず(村のおじいさんよりもきっと)

ある意味で、囚人のメタファーのようにも思えますね

足枷みたいな手紙がついていましたし、結局裏の池には帰れず監獄の中で迎えるラストだったので、そうした側面でも、死刑制度への言及かもしれません

 

謎の女性については、突然現れて、主人公もちょっと容姿を調えて鼻の下を伸ばしたり(鏡で身なりを見たり、唾で眉毛を溶かしたり、鉛筆の匂いを嗅いだり(笑))、ロマンス的なギャグ的なところも好きですね

 

いちばんは、昇格の話を聞いて、一人バックヤードで踊り出すところですが(笑)

 

この女性、個人的には結局脱獄囚のなんだったのか私にはまだ理解できていません

奥さんと子供はいるので、不倫相手?なわけてもないですし、ただ無実を訴えるサイドを描きたかったのか

 

ただこの女性が良い感じに話をかき回さしてくれるので、盛り上がっているのはそのとおりです

私なら車で門に突っ込めません!(笑)

美人なのも良いですよね

なんとなーく、どことなーく、あっちゃん(前田敦子)に似てるなぁと感じました

 

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ラストシーンが意味するものとは?

個人的に気になったのはラスト

なんだか、きれいにハッピーエンドになった気がします

無理やり感も否めないですねー

バッドエンドでもよかった気がしますが(そうなると、かなりの名作になったかも?)、心を入れ換えた看守と、無実の人が解放されるのは悪いことではなく、むしろ良いところですね

 

荒い息づかいと緊迫の視線の描写は緊迫感があってよかったですね

靴墨が必要だった理由もここで分かりましたね

 

まぁ看守としては、

  • 無実な人を殺す理由はないから見逃してもよし
  • 出世への手紙もゲットしたし、まぁいいか

ってところですかね

 

最後は眩しいくらいに美しい夕日で終わるので、明るい未来が待っていることでしょう

最後まで脱獄犯の容姿が明かされないのも味噌ですね

 

社会派の要素に少し触れると、絞首台がいろんなシーンでできますね

これが“壊される”っていうのが、映画全体に意味があるものになっていて、つまり“死刑執行をしない”と捉えることができるのかなと

途中で、収容者(設計士)が「絞首台は作りたくない」と拒否したのも、そうした声の現れと考えることもできますね

そして、最後に命を奪うはずの絞首台が、まさか命を救ってくれる存在になる、つまりはそういうことなのかなと

 

なにかと思っていた以上に深い映画だったのかもしれませんね

 

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最後に

以上、「ウォーデン 食えた死刑囚(邦題)」の感想・レビューでした

イラン映画、いいんじゃないですか

イランの言葉も学んでみても面白いかなぁ~と思えました!

日本の映画も負けるな!(笑)

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます

お楽しみいただけましたら幸いでございます

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