女性トラブルを報じられたタレントの中居正広(52)がMCを務めるTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の収録が急きょ、取りやめられたことが26日、明らかになり、波紋を呼んでいる。
昨年、女性とトラブルになった中居は、9000万円の解決金を支払ったとされる。元国民的アイドルの騒動の影響は自身の番組にも波及。「金スマ」26日収録が直前になって取りやめられた。
TBS関係者は「『金スマ』はかつて土曜収録でしたが、1年ほど前から木曜収録が基本線になりました。直近では26日収録予定でこれが飛んだ。年明け放送予定分でした」と話す。
一連の報道後、レギュラー番組全5本のうち、収録取りやめが明るみに出るのはこれが初めて。TBS広報室は26日、取材に対し、収録取りやめに「制作過程についてはお答えを差し控えます」と回答した。
「金スマ」は2001年10月に放送開始され、23年の歴史を持つ。開始当初のタイトルは「中居正広の金曜日のスマたちへ」だったが、SMAPが解散した16年に「――スマイルたちへ」に変更された経緯がある。
関係者の間では「SMAPを感じられる最後の番組」と称されてきた。中居が収録で使う台本のカバーにはSMAPのロゴが刻まれているからだ。TBS局員の話。
「中居さんの台本のカバーは特製です。『金スマ』初代プロデューサーの発案で『S』『M』『A』『P』の4文字を番組独自にあしらったSMAPロゴが刻まれています。ハタから見てもその4文字だと分かるデザイン。本人は収録前、楽屋で台本をめくり、ペンで自身のトーク内容やゲスト情報をビッシリ書き込みます」
中居は収録前、台本のSMAPロゴにそっと手を触れ、本番に臨んでいる。
SMAPを巡っては、16年にメンバーや旧ジャニーズ事務所を巻き込んだ解散騒動が起こり、解散後はテレビ界で〝タブー〟のような扱いをされてきた。だが、「金スマ」はむしろ中居とSMAPを〝共存〟させてきたというわけだ。それだけに、今回の収録取りやめはよほどのことだったとみられる。