子どもが 不登校 になった場合、あなたは親としてどのようにすれば良いのでしょうか。多くの方が、子どもが学校に通えなくなったことに驚き、どうすればよいのか分からず困ってしまうと思います。
「そのまま休ませるべきか、学校に行くように促すべきか。」「カウンセリングを受けるべきか、自宅でゆっくりさせるべきか。」などと悩むものです。
今回は、子どもが不登校になったときの対応 について見ていきたいと思います。
子どもの身体と不登校
身体的な病気が見られないのに子どもが学校を休み始めた場合は、迷わず 小児科の診察 を受けましょう。
小児科以外でも構いませんが、子どもとの接し方や子どもだけに起こる病気を専門にしている 小児科の方が良いです。子どもの身体に何らかの病気がないか、しっかりと診察してもらうことが大切です。
実は、学校に通わなくなった子どもの約35%に、身体の病気 が見つかっています。ほとんどの子どもが、この病気を治療することで再び登校できるようになっています。
「ウチの子は身体に異常はなさそうだし…。」と、あなたが勝手に判断してはいけません。「起立性調整障害」のように、普通に見ている分には病気だと思えないものもあります。
まずは、小児科に行って子どもを診察してもらいましょう。もし、精神的な悩みやストレスで不登校になっている場合でも、小児科では 今子どもの身体に起こっている症状 に対応してもらえます。
不登校の子ども の中には、精神的な悩みやストレスが非常に大きい場合もあります。カウンセリング が必要だと判断された場合は、カウンセリングを受けるようにしましょう。
カウンセリングの役割
勘違いしやすいですが、カウンセラーは不登校の子どもに対して、学校復帰へのアドバイスや治療をするわけではありません。子どもの心を診察し、心の異常を治療するのは精神科です。
カウンセラーは、子どもの話し相手や理解者としての専門家なのです。
不登校の子どもは、人と関わることで治療がなされます。人との関わり合いがなくなってしまうと、不登校の治療は非常に難しくなってしまいます。
カウンセリングは、人との関わりが少なくなった子どもの心に手を差し伸べ、心をつなぐはたらき があるのです。そして、子どもに何らかの「きっかけ」や「変化」が起こるまで、子どもの心のサポートをしてくれます。
これが、カウンセリングです。
カウンセリングのタイミングと再登校の関係
それでは、カウンセリングを受けるタイミング はいつが良いのでしょうか。不登校 とカウンセリングについてのデータがあります。そちらを見てみましょう。
◆ワンポイントメモ! 不登校とカウンセリングのタイミング
不登校開始から 2ヶ月以内 に受診
→再登校まで平均36日
不登校開始から 2ヶ月以降 に受診
→再登校まで平均527日
不登校開始から 2ヶ月以内 に受診
→再登校まで平均36日
不登校開始から 2ヶ月以降 に受診
→再登校まで平均527日
このように、不登校開始からカウンセリング受診までの期間が開いてしまうと、再登校まで時間がかかる ことが分かります。
不登校の原因には、家庭環境や親子関係、引っ越し、無気力、友達関係 など様々なものがあります。
ぜひ、「不登校の原因はいじめよりも親子関係や家庭環境の変化!」の記事も参考にして下さい。子育てをしている方にはぜひ見ていただきたい内容です。
家庭環境や親子関係などが不登校の原因となっている場合は、再登校まで時間がかかることも多いです。
しかし、不登校になったばかりの子どもに対して カウンセリング を行うことは、子どもの心のサポートや学校復帰を早めるための有効な手段なのです。
1番してはいけないのは、「登校刺激を与えない方が良い。」と考え、子どもに対して何もしてあげないことです。
登校刺激は与えるべき?
不登校の子どもに対して、登校刺激 を与えて学校へ行くよう促すべきなのでしょうか。
登校刺激は与えるべきではないという意見もあります。しかし、私の経験上、登校刺激を与えた方が再び学校に通えるようになりました。
子どもが欠席を始めた頃に登校刺激を与えないと、ずるずる休むようになってしまいます。学校を休み始めた子どもは、休むことで「気づいてほしい。」「助けてほしい。」とメッセージを送っているのです。
このメッセージに反応しなければ、子どもはさらに休むようになるでしょう。これは、先ほど例にあげた「カウンセリングのタイミングと再登校の関係」にも表れています。
なるべく早くカウンセリングを行うことで子どもの心のサポートができ、再登校へとつながりましたね。登校刺激を与えない方が良いのは、「完全に不登校になってから」ではないかと私は考えています。
登校刺激が必要な3つのパターン
子どもが完全に不登校になった場合、やたらと登校刺激を与えてはいけません。しかし、次の3つのパターンにおいては、登校刺激を与えることが 有効 だと考えます。
それぞれについて見ていきたいと思います。
①子どもが登校刺激を期待している場合
1つ目は、子どもが 登校刺激を期待している 場合です。
学校をしばらく休んでいる子どもが、ある日突然「今日から学校へ行きます。」と言い出すことはありません。特に、思春期になるとなかなか素直になれませんし登校することに 大きな不安 もあります。
そのため、「学校で今何しているんだろう。」「○○ちゃんは元気かな。」などとつぶやき、あなたの反応を待つこともあります。このようなときは、学校へ行くように促してみて下さい。
「お母さん(お父さん)が私を心配してくれている、支えてくれている。」というメッセージを受け取るだけでも、子どもにとってはとても大きいです。
②家族や友達との会話が復活し、外出できるようになった場合
2つ目は、家族や友達との会話が増え、外出も普通にできるようになった 場合です。子どもに対して「きっかけ」をつくるために、登校を促すのも良いでしょう。
ただし、学校へ通うことを強制しないよう気をつけてください。
③いじめなどの問題が解決した場合
3つ目は、いじめが解決した 場合です。いじめの原因が解決された場合は、もういじめは起きないと子どもを安心させ、登校するよう促してみましょう。
いかがでしょうか。これが、子どもが不登校になったときの対応になります。子どもの不登校に対しては、早期に手立てを打ってあげる ことがとても大切です。
子どもに対して 何もせずに放置する というのは、不登校の対応として絶対にしてはいけません。注意して下さい。
不登校の子どもに対してあなたが今できることは、子どもに寄り添って適切な処置をしてあげることです。あなたがそばにいてあげることが、子どもには大きな支えになるのです。
まとめ
・子どもが学校へ通えなくなった場合、小児科の診察を受けると良い。
・カウンセリングを受けるタイミングが早いほど子どもは学校に復帰しやすい。
・あなたが子どもに寄り添うことで大きな支えとなる。
・子どもが学校へ通えなくなった場合、小児科の診察を受けると良い。
・カウンセリングを受けるタイミングが早いほど子どもは学校に復帰しやすい。
・あなたが子どもに寄り添うことで大きな支えとなる。
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