国民民主党の玉木雄一郎代表(役職停止)は18日、東京都内で行われた講演で、所得税が生じる「年収103万円の壁」に関し、自民、公明両党が123万円への引き上げを令和7年度与党税制改正大綱に明記する方向で最終調整に入ったことについて「3党の幹事長間の合意が無視される形で大綱が決定されるのは残念というか驚きだ。(7年度)予算の成立をどうするのか算段が見えない」と述べた。
3党の幹事長は11日に「103万円の壁」を「178万円を目指して来年から引き上げる」と合意したが、自公側が13日に引き上げ額として123万円を提示したことなどから国民民主は17日に協議を打ち切った。
玉木氏は、日本維新の会幹部が、教育無償化などが7年度予算案に反映された場合、予算案に賛成する可能性に言及していることを踏まえ、「(自民は)ある程度維新とも組める算段がついたということかもしれない」とも指摘した。
これに先立ち、自らのX(旧ツイッター)には「選挙で約束した手取りを増やす政策にこだわり、178万円を目指して引き続き頑張ります」と投稿した。