元気の出そうな赤がトレードマークの化粧品ブランド「SK-II」が、原宿 CASE Bで同社初の期間限定ポップアップストア「FUTURE X Smart Store by SK-II」(http://www.sk-ii.jp/ja/futurex)を2018年5月3日(木)からオープンさせました。5月15日にはプレス向けの体験会を開催しましたので、その模様をお届けします。
テクノロジーを取り入れることでSK-IIの新しい時代の幕開けに
SK-IIといえば、1970年代、マックスファクターから生まれたコスメブランドです。酒造りに従事する杜氏(とうじ)の手が柔らかく美しいことにヒントを得て、酵母と発酵の研究の末に発見されたピテラを主要成分とする化粧品を開発。発売以来、ずっと日本で製造をおこなっているといいます。
そのSK-IIが期間限定でオープンしている「FUTURE X Smart Store by SK-II」は、美容とテクノロジーを融合させ、顔認識技術やAIによって、次世代のパーソナライズされた体験型リテールストアを無料で体験してもらおうというもの。すでに多くの来場者があるそうです。
SK-II グローバル バイス プレジデント サンディープ・セス氏は、「日本から始まって38年、世界中の女性に支持されてきたSK-IIが新しい時代、新しいチャプターを迎えている。もはや消費者にとってもテクノロジーは切り離せない存在になってきた。日本はNo.1のマーケット。このSK-II初のスマートストアを実験的に行うことで将来の参考にしたい」とコンセプトを説明。
また、SK-II ジャパン アソシエイト ディレクターのヨジン・チャン氏もデジタル体験の重要性を強調。「AI、コンピューター、テクノロジーにSK-IIを融合させることで、通常のお店の体験を超えた、イノベーションをもたらしたいと思う」と意欲を語りました。
新しい肌分析体験が楽しめる!
「FUTURE X Smart Store by SK-II」でやっていることは、肌分析とその結果の表示、肌にあうSK-IIの基礎化粧品の説明や主要成分であるピテラの解説などです。
これまでは肌に機械を当てて水分量などを分析し、結果を口頭で説明されたり、文字を読んだりという体験が多かったと思います。しかし、「FUTURE X Smart Store by SK-II」ではすべてをテクノロジー化し、一貫した体験として楽しめるものにしているのが大きな特徴です。
まず入口では、ロボットのペッパーによる喜怒哀楽の表情の読み取りと年齢分析が体験できます。続いて、自分の顔の表情にあわせてデザインを変えられるデジタルアートを楽しめます。
そしてメインの「スキン スキャン」です。これは専用ブースでセンサーが肌に触れることなくの「ハリ」「キメ」「シワ」「ツヤ」「シミ・くすみ」の5項目を分析します。必要なのは年齢の入力のみ。
分析結果は2階の壁に設置されたデジタルタッチスクリーンやビューティーカウンターで確認します。センサーと場内に設置された43機のカメラが個人を認識しているので、壁の前に立ったり、カウンターの鏡の前に座るだけで個人を特定し分析結果を表示します。それはまるでマジックのように感じるかもしれません。
化粧品を手に取れば、自動的にディスプレイに説明が現れます。肌のコンディションにあった化粧品はどれなのか、結果を見ながら検討できます。
またピテラの誕生の秘密を、VRのアニメーションで見られるコーナーもあります。アニメーションの中に入り込んだような体験は、VRが初めてという方にはかなり新鮮かもしれません。
壁にはまだプロトタイプながら光るスマートボトルの展示も。スマートフォンと連携させると、アプリ上で化粧品の使う順番や使い方、量などがわかるようになるらしいのです。その日のコンディションに合わせたアドバイスもされるに違いありません。
顔認識機能や分析結果をみるドキドキ感は、これまでの肌分析では得られなかった体験。帰る際にはタブレットで抽選もあり、最後までビューティとテクノロジーが融合した空間になっていました。