第9回は、遠隔会議システム軸に官公庁や自治体、インフラ事業者向けの防災&緊急対策ソリューションなどを提供するパイオニアVC(東京都品川区上大崎2-25-2 新目黒東急ビル14階)内にあるショールームに行ってきた。
●遠隔会議の効率化と情報共有の正確性を向上
最初に紹介するのは、同社の遠隔会議システムをベースに防災ユースも想定している緊急対策ソリューションの1つである「xSync Prime Collaboration(バイシンク プライム コラボレーション)」。
災害や事故発生時に、迅速な対応が求められる官公庁や自治体、インフラ事業者においては、正確な情報の把握と関係部署間での情報共有、そして現場への的確な指示が、ダメージコントールする上で極めて重要になる。
同ソリューションは、そうした一連の対応をよりシンプルかつ、正確に行うことを目的に誕生した。
【複数拠点との情報共有の迅速化と正確な伝達を実現する】
例えば災害対策本部と現場をネットで繋ぎ、音声と映像によるビデオ会議を始め、地図や画像、ホワイトボードを1つの画面で共有しつつ、さらにはタッチパネル対応ディスプレイにより、画面上に手書きで指示や注意点などを書き込み、それを別拠点のディスプレイにもリアルタイムで表示し、共有することができる。
【画面に直接触れるだけで地図上に簡単手書き入力】
【手書き文字の設定パネルは直感的な操作が可能】
具体的にどんなシーンで有効かといえば、災害発生後に道路の通行の可/不可をマップを使って共有したり、災害対策本部から現場に写真とマーカーを使った指示など。また、現場のウェアラブルカメラなどのモバイル端末による情報収集や情報共有、作業指示にも活用できる。
【共有する画像に直接指示をいれられるので伝達がスムーズ】
ちなみに従来は、電話やFAXなどの情報をリアルなホワイトボードに書き込み、集約しながら、災害対策本部と現場が情報共有したり、指示&伝達を行っており、そうした運用の場合、刻一刻と状況が変わる災害時において、どれが最新情報なのか混乱を招いたり、スムーズな伝達ができなかったり、伝達ミスのおそれがあったという。同ソリューションなら、そうした課題を解決し、迅速な情報収集&共有、正確な情報共有と伝達が可能になるワケだ。
ちなみに同ソリューションは、災害や事故などの緊急時のみならず、平時でも効率的な遠隔会議を行えるソリューションということで、製造業や教育機関、金融機関などからも引き合いも強いという。
【「xSync Prime Collaboration」手書き文字共有デモ】
●対策本部でのスマートな情報を共有を実現
続いては、やはり緊急対策ソリューションの1つで、タッチパネルに対応し、ペーパーレスの情報管理、表示・共有が可能な「xSync Table(バイシンク テーブル)」シリーズ。
ショールームに目立つ形で展示されていたのは、84インチの大画面モデルで、ドラッグ操作やピンチイン&アウト操作などで、画面に表示された地図やWebページ、書類などを自由に移動、拡大・縮小が行える。
【テーブルを囲んでのブリーフィングを想定】
また、画面上にマーキングしたい時も、タッチ操作で手書き入力できるので、地図や画像に指示を書き込みながらブリーフィングを行うといった使い方も可能だ。
【タブレット感覚での操作が可能】
基本形状はテーブル型だが、デジタルサイネージのように縦型にして、より多くの人に向けたプレゼンやブリーフィングを行うといった使い方もできる。そして、同製品の画面は、別のモニターにも出力できたり、別のパソコンからの書類などから移動させたい時もソフトウェア経由で行える。さらに前述の「xSync Prime Collaboration」との連携も可能だ。
【簡単操作で縦型にすることもできる】
同ショールームでは、これらのソリューションを実際にデモを見ながら説明をしてもらうことができ、操作感や情報共有のリアルタイム性を実際に体感することができる。見学は予約制。
【「xSync Table」の操作感は? 】