中山忍(51)が、6日に急逝した姉の中山美穂さんが出演予定だったフジテレビ系「日本一の最低男※私の家族はニセモノだった」(来年1月9日開始、木曜午後10時)に出演することが発表された。

忍は、第5話(2月6日放送)に出演予定だった美穂さん演じる園田美奈子役の設定を引き継ぎ、鮫島ふみ役として出演する。当初は第5話では美穂さんが、主人公大森一平(香取慎吾)の義弟小原正助(志尊淳)が保育士として働く保育園の園長・園田美奈子役を演じる予定で、美穂さん演じる園田が物語の中心となる構成だったという。

フジテレビは「美穂さんのご逝去を受け、急きょ、美穂さんの役柄を引き継ぐ形で、新しい園長・鮫島ふみ役を作ることになり、ご遺族である忍さんご本人と所属事務所と話し合いを重ねる中で、忍さんの強い希望を伺い、そのご意向をくみ、忍さんに出演いただくことになりました」と説明した。

忍もコメントを発表。「姉の不在の存在感の大きさに、現実のこととはとても思えず、ポカンとしてしまう日々を過ごしておりました。ふと、姉が撮影中だったドラマはどうなったんだろう…と、思いをはせたとき、別れ際にはいつも『あとは忍、よろしくね』と軽やかに去っていった姉の笑顔が心に広がり、シンと冷えた心の奥に沸々と熱いものが湧き上がってくるのを感じました」と回想。出演を決めた背景について「『演じたい』と口にすべきか悩みましたが、最後くらい素直にならなくては後悔すると思い直し、ご相談させていただきました」と明かした。「姉の演じた役を引き継ぐ形で作品に携わることができますことをとてもうれしく思っております。香取さんと久しぶりに共演させていただけることも楽しみのひとつです。姉が残してくれた、このご縁を大切に、姉妹での最初で最後のドラマ共演、心を尽して演じます。機会を与えてくださった皆さまに感謝申し上げます」とコメントを寄せた。

同作の北野拓プロデューサーは生前の美穂さんについて「現場でも積極的にアイデアを出してくださり、主演の香取慎吾さんとの久しぶりの共演も楽しみにされていて、このドラマへの強い思いを感じておりました」と回想。「中山忍さんご本人と所属事務所とお話をさせて頂く機会があり、中山忍さんがお姉さまである中山美穂さんと同じ作品に最後にご出演したいという強い希望をお持ちになっていることを伺い、そのご意志を尊重させて頂きたいと思い、今回、お引き受け頂くことになりました」と説明した。