2005年5月18日
報道関係各位
VoIP/SIP相互接続検証タスクフォース
「異なる事業者間での相互接続性検証試験」のご報告
時下、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。 平素は当タスクフォースの活動におきまして格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 標記の件につきまして、下記の通りご案内申し上げます。
概要
この度、VoIP/SIP相互接続検証タスクフォース (主査:東京大学 江崎 浩 教授、 事務局 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター、 株式会社三菱総合研究所)では、 下記要領にて事業者(ISP)間をまたがるSIP(Session Initiation Protocol) 相互接続性のNNI(Network-to-Network Interface)検証試験を実施し、 SIPに関する相互接続性と技術的課題を確認いたしました。 本検証試験はVoIP/SIPに関するTTC仕様書をベースとし、複数のキャリア、 ベンダにまたがるわが国初の検証試験であり、 明らかになった技術的課題については、 今後更にSIPの相互接続性を高めるべく努力してまいります。
尚、 今回の成果の一部は6月8日~10日に幕張メッセで開かれる NETWORLD+INTEROP TOKYO 2005(略称:N+I 2005 http://www.interop.jp/) でご紹介いたします。
- 試験名称:
- 「異なる事業者間での相互接続性検証試験」
- 実施期間:
- 2005年4月20日~4月22日
- 実施場所:
- VoIP/SIP相互接続検証TF Lab.
- 実施内容:
-
各事業者(ISP)配下に接続するIP電話端末(TE=Terminal Equipment)間での発着信試験(発信・着信・発信キャンセル・着信拒否)
- 参加者(50音順):
-
- <事業者(ISP)>
- NTT グループ (NTT サービスインテグレーション基盤研究所、東日本電信電話(株)、西日本電信電話(株)、NTT コミュニケーション(株))、KDDI(株)、日本テレコム(株)、フュージョン・コミュニケーションズ(株)
- <端末(TE)ベンダ>
- (株)アズジェント、岩崎通信機(株)、沖電気工業(株)シスコシステムズ(株)、富士通(株)、ヤマハ(株)
- <技術サポート>
- NTTアドバンステクノロジ(株)、JGN II、WIDEプロジェクト
VoIP/SIP相互接続検証タスクフォースについて
VoIP(Voice over IP)システムは、家庭、企業、 プロバイダのすべての領域において急速に普及し始めていますが、 ベンダおよびプロバイダが、それぞれ独自に開発、 サービスを提供してきたことから必ずしも相互接続性が確立しているとは言えない状況にあります。 VoIPシステムが現在の「電話」と同様に本格的に普及し、 さらに、VoIP技術を核にしたマルチメディアサービスの展開が伴い、 産業社会活動において広く利用されるためには、ベンダ間のみならず、 プロバイダ間で基本的な相互接続性が実現されなければなりません。
こうした背景から、 IPネットワーク上で電話の呼設定を実現するためのプロトコルであるSIPを利用した VoIPシステムの相互接続性実現のために本タスクフォースを設立し、 技術検証を通してその確立に向けての一助となる事を目指します。 なお、インターネットの需要が急拡大しているアジア地域を初めとする各国各地域との協働体制確立やそれによる種々の関連ビジネス隆盛に向けて積極的に貢献していくことも重視します。
VoIP/SIP相互接続検証タスクフォースに関するお問い合わせ先
- VoIP/SIP相互接続検証タスクフォース事務局
-
E-mail: [email protected] URL: http://www.nic.ad.jp/ja/voip-sip-tf/
担当 澤部(三菱総研) TEL : 03-3277-5739
担当 根津(JPNIC) TEL : 03-5297-2311
以上