「パブロン」「ベンザブロック」「ノーシン」は環境ホルモン成分入りで子どものADHD増加、精巣がん10倍のリスクも
「アセトアミノフェン」が配合されている主な鎮痛剤と風邪薬 |
- Digest
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- WHOが「ノーシン」の危険性を指摘
- 赤ちゃんの停留精巣がデンマークでは50年間に9倍増加
- 妊娠8週~14週鎮痛剤使用で停留精巣リスク最大16倍に
- 動物実験でも「ノーシン」の用量の8倍程度でラットに異常
- 2014年の最新調査では7歳児のADHDのリスクも上昇
- ノーシンのアラクス「厚労省が動くまでは対応できない」
- 「バファリン」も「イブ」は代替にはならない
「効いたよね、はやめのパブロン」「あなたの風邪に狙いを決めて、ベンザブロック」…冬を前にして、風邪薬のコマーシャルが頻繁に流されている。
■ベンザブロックこれら風邪薬に配合されている鎮痛解熱作用の成分は「アセトアミノフェン」といい、頭痛薬「ノーシン」にも使われている。
同じ鎮痛解熱作用を持つ成分としては「イブプロフェン」や「アセチルサリチル酸」などの非ステロイド系抗炎症薬成分もあるが、これらは妊娠後期に使用すると胎児に異常を起こすことが知られており、妊婦は使用できないことになっている。
それらに比べ、アセトアミノフェンは作用が弱いため、妊娠中でも比較的安全に使用できる薬、とみなされてきた。
主な鎮痛剤「ノーシン」と「バファリン」「イブ」の妊産婦への注意書きの違い |
いずれも「妊娠又は妊娠していると思われる人」は服用前に医師や薬剤師に相談してください」と書いてあるが、バファリンとイブには「服用してはならない人」の中に「出産予定日12週以内の妊婦」と明記してある。一方、ノーシンの方にはそうした注意事項は無い。製薬メーカーとしては、アセトアミノフェンは安全、ということになっている。
WHOが「ノーシン」の危険性を指摘
ところが、世界保健機関(WHO)が2012年に発表した「内分泌かく乱化学物質の化学の現状 2012年版」 の要約版日本語訳の11ページには、「男児の停留精巣は、妊娠中のジエチルスチルベストロール(DES)、多臭化ジフェニルエーテル(PBDE)への曝露、あるいは農薬への職業的曝露と関係づけられる。また最近では鎮痛剤パラセタモールとの関連の証拠も見出されている」とある。その「鎮痛剤パラセタモール」が「アセトアミノフェン」のことなのだ。
要約版ではない英語のフルレポートを読むと、近年増加傾向にある男性生殖機能の異常の中に、停留精巣の説明が以下のように記されている
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WHOの報告書での欧州各国での停留精巣の調査結果のグラフ。デンマークでは43年間で8~9倍増加している
2014年の最新疫学調査の結果、妊娠中のアセトアミノフェンの服薬期間が長いほど、子どものADHDのリスクが上がっている。
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ノーシンやベンザブロックとかの風邪薬のアセトアミノフェンの副作用のリスクか。 …… 「パブロン」「ベンザブロック」「ノーシン」は環境ホルモン成分入りで子どものADHD増加、精巣がん10倍のリスクも
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読者コメント
追加情報です。
https://www.facebook.com/uedatakenori1/posts/1647918628774277
出典が書いてないのではなく、有料部分に書いてあるので、ご興味があれば、ぜひご購読ください。
WHO以外出典が書いてないので、信憑性がどうなのか疑問です。権威ある---とか、書かれても実際どの様に書かれているのかわかりませんからね。
病院で処方されるPLとかは大丈夫なのでしょうか??
日本政府および行政などが積極的な形で医療費の抑制を名目にしたジェネリック医薬品の普及促進に血眼になっているようだが、原料や製造方法などが先発医薬品と相違点があるジェネリック医薬品の悪戯な普及が新たな大規模薬害に繋がらなければ良いがな。
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