リビングに無線LANルーターを置いていると、寝室や子供部屋など、隅の部屋では無線通信ができないなどといった経験をしたことはないでしょうか。
これは電波が弱くなっていたり、干渉していたりする可能性が考えられます。
ここでは、無線LANの電波が届かない(弱かったり不安定)ときに知っておきたい対処法をご紹介します。
無線LANルーターは、設置すれば家の中どこでも電波が届くというわけではなく、カバーできる一定の範囲があります。例えば障害物の何もない屋外に設置した場合は、無線LANルーターを中心に円形状にカバーされますが、壁や家具、他の家電製品などの障害物がある屋内では、電波が届く範囲も一定ではありません。無線LANルーターからかなり近いはずなのに電波が届かなかったり、逆にとても離れていたりする割には、通信ができてしまうようなケースもあります。
電波が届く範囲を見直す方法は2つあり、1つは無線LANルーターの位置を変えることがあげられます。例えば、無線LANルーターが家の端のほうにある場合は、できるだけ家の中心付近に移動させることで、家全体に電波を届かせることができる可能性が高くなります。しかしこの方法では、LANケーブルを引き回す必要があるので、配線工事などが面倒と言えます。
もう1つは部屋の間取り(大きさ)に合わせて適切な無線LANルーターを買い替える方法です。カタログなどには「○LDK・○階建て用」などと大きさや広さを示す目安が表記されていますので、広範囲まで電波が届くタイプのルーターに買い替えてみるのも1つの方法と言えます。
かんたんWi-Fi電波状況確認ツール「Wi-Fiミレル」を使って、Wi-Fi電波を“見える化”してみましょう。
「Wi-Fiミレル」はご自宅やオフィスなどのWi-Fi環境を計測し、表示することができるアプリです。Wi-Fiの電波強度や速度を確認し、ヒートマップ機能を活用する事でWi-Fi電波を“見える化”することができます。
当社製無線LANルーター以外をご利用の場合でも、本アプリを使って計測することができます。
Android版、iOS版をご用意しておりますので、iPhoneやiPad、各種Androidスマートフォン、タブレットでご利用いただけます。
※Android版、iOS版では一部機能が異なります。
「Wi-Fiミレル」 は 無料でダウンロードできます!
※「Wi-Fiミレル」の動作環境は、対応OS:Android 6.0以降、iOS 14以降です。パソコンでも確認することは可能で、Windowsの場合は「コントロールパネル」から「ネットワークと共有センター」を開いて、ワイヤレスネットワーク接続を選択します。
「ワイヤレスネットワークの接続の状態」が開きますので、「シグナルの状態」という部分を確認します。
電波線の色のついている部分が少ないほど、電波が届きにくくなっていると言えます。
無線LANの電波はインターネットだけでなく、ワイヤレスのマウスやキーボード、スマホのBluetoothなども使用しているため、混み合って干渉しやすくなります。また、住宅が密集している地域やアパートなどでは、隣近所も無線LANを使っていると、それだけたくさんの電波が飛び回ります。干渉が多くなると、繋がりにくくなったり、速度が遅くなったりなどさまざまな障害が発生します。
Android版「Wi-Fiミレル」では電波が干渉していないか、混雑していないかを調べることができます。
無線LANの電波は複数のチャンネルがあり、一度に多くの電波が使えるようになっていますが、その中でも空いているチャンネルや混んでいるチャンネルがあります。「Wi-Fi混雑チェッカー」は、電波の混雑具合を調べることができますので、「普段は快適に使えるになぜ?」と思う方は、電波の干渉を疑ってみてください。
>> 「Wi-Fiミレル」 は 無料でダウンロードできます!
※「Wi-Fiミレル」の動作環境は、対応OS:Android 6.0以降、iOS 14以降です。安定した強い電波を届かせる方法としては、「中継機」の設置が非常に効果的です。中継機は無線LANルータの親機と、電波の届かない隅の部屋などの中間地点に設置し、電波のカバーできる範囲を広げる役割があります。
最近ではコンセントに直差しできる小型でインテリア性の高いものも発売されており、設定も手軽に出来るため普及が進んでいます。
電波は十分届いているにも関わらず不安定な場合は、電波の干渉が考えられます。「Wi-Fi混雑チェッカー」で電波の混雑具合を確認し、空いているチャンネルへの変更をしてみてください。なお、アイオーデータ製の無線LANルーターであれば、「Wi-Fi混雑チェッカー」のアプリ上からルーターのチャンネル設定等も可能です。