例年ですと初詣は、鎌倉の鶴岡八幡宮とか寒川神社とか川崎大師とかの所謂大社や古刹に行くのですが、今年はそういった何万人も参拝者が集まるところには行けません。近場に行くにしても電車やバスには乗りたくないので、ウオーキングがてら小さな古い社に行って来ました。向かった神社は古東海道と相州道の交差する場所(辻)にありました。
参道には間隔を少し開けて一列に並んだ参拝者(恐らく30~40人?)がいました。
天照大神を祀っているとのことで、参拝後家人に頼まれたお札を求めて来ました。ついでにお御籤を引いたら中吉でした。コロナ禍も今がピークで徐々に減ってくれると読みましたが、果たしてどうでしょうか?道標に「古東海道」とあったので、その道をすこし散策してみました。車がすれ違えられるかどうかの狭い道でした。
江戸時代には立派な国道だったのでしょうね、きっと。調べてみると
この細い道は、天正年間(1590年代)に徳川により近世の東海道が造成されてから、江戸時代初期(慶安元年・1648)に東海道の宿場町(現在に残る旧東海道保土ヶ谷宿の道筋。新町)が整備されるまでの東海道であった。さらに昔をいえば、中世までは鎌倉街道下の道(しものみち)古道の道筋だった。道沿いには寺院が立ち並ぶ。 なお、古東海道の江戸方面は辻から古町橋(ふるまちばし)を経て洪福寺松原商店街の先・追分(保土ケ谷区宮田町・西区浅間町(せんげんちょう)の区境)あたりで旧東海道と合流した |
とありました。沿道には確かに古いお寺が幾つもありました。中に入ってみる時間は無かったので、外観の写真だけを撮って来ました。
現在の国道1号線から東海道線を越えて、北部に旧東海道が走っています。さらに北部をほぼ平行(北に行くほど平行から遠ざかりますが)にこの古東海道が走っている模様。さらに保土ヶ谷方面に進むと途中行き止まりになってしまいました。そこで川を渡り線路を横切り国道1号線に出て戸塚方面に歩きました。国道平戸という処に来ると道路端に大きな欅の木と鳥居が有り、「平戸白旗神社」と書いてありました。参拝者は多くない様なのでお参りすることに。
急な石段の参道を登るとこじんまりしたやしろが見え、笹竜胆の紋が付いた垂れ幕と賽銭箱がありました。
源頼朝を祭ってあるそうです。
疲れたので戸塚より近い東戸塚方向に進むことにし、かなりビル群がある街中に入っていくと、小山というか丘というか小高い古墳の様な大きな盛り土のふもとに立派な鳥居が見えます。近づいてみると「白幡神社」と書いてありました。先程の神社とは、はたが「幡」と異なる字です。
同じ様な急な石段の参道を登ると先程よりは小さい本殿が有り源義経を祀ってあるとのことです。
こんなに近い地域に仲の悪かった兄弟の神社があるとは意外でした。
人が少ない所を歩いていると天気もいいし気持ちが良いですね。コロナの心配も無いですし。路傍にはあちこち季節外れの残り花が一輪、二輪と咲いているところが散見されました。
勿論今が盛りと咲いている花もあります。万両や千両の如き赤い実もその類いです。見事な多くの赤い実が軒下に垂れ下がっているのを見ました。
今年は暖冬なのでしょうか?
汚染されないさわやかな空気をどこでもいつでも胸いっぱい吸える春が、一時も早く訪れるのを心待ちにしています。