粉は薄力粉だけ。なのにお店級のニョッキが完成するレシピ【元イタリアン料理人直伝】

こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。

今回は涼しくなってきた秋のお休みの家メシにぴったり、薄力粉とじゃがいもで作るふわふわ食感の「手打ちニョッキ」のレシピをご紹介します!

ニョッキはパスタの一種で、小麦粉にじゃがいもやカボチャなどを加えて作ります。表面に独特の溝が入っていることでおなじみですね。

そんなニョッキは強力粉を使うレシピも多いですが、今回は身近な薄力粉で作るレシピです。2人分で40g使うので、粉代はスーパーで手に入る薄力粉を使って10~12円ほどでしょうか。電子レンジも活用して、手間をかけすぎず、なめらかな口どけに仕上げますよ。

ソースは、牛乳ときのこで作るチーズクリーム風。ニョッキを茹でたフライパンで作れるので、後片付けもラク! シンプルなのにコクがあり、ニョッキとの相性も抜群です。

 

パパイズムの「薄力粉とじゃがいもの手打ちニョッキ」

【材料】2人分 【調理時間】約40分

  • じゃがいも 200g程度
  • 薄力粉 40g(じゃがいもの20~30%が目安)+適量(打ち粉用)
  • 卵 1個(卵黄は生地、卵白はソースで使用)
  • 水 1.3L
  • 塩 1g(生地用)+8g(ニョッキ茹で用)
  • 粉チーズ、黒こしょう 適量

(ソース)

  • しめじ 1/2パック(約50g)
  • オリーブオイル 大さじ1
  • 牛乳 200ml
  • コンソメスープの素(顆粒) 小さじ1/2
  • ピザ用チーズ 40g
  • おろしにんにく チューブ1cm程度
  • 塩 1g(味付け用)

 

作り方

1. じゃがいもは洗って皮をむき、5mmくらいの厚さのいちょう切りにします。

加熱してから皮をむくと熱くてむきづらいので、今回は皮をむいてカットしてから電子レンジに入れます。

じゃがいもはホクホクして水分の少ない男爵がおすすめですが、手に入る種類のものでOKです。

 

2. 耐熱ボウルへ入れ、水大さじ2(分量外)をふりかけます。すき間をあけてラップをかけたら、電子レンジ(600w)で7分加熱し、そのまま庫内で5分ほど蒸らします。

予熱で中心までしっとりと蒸らすと潰しやすいです。

 

3. 耐熱ボウルに残った水を捨て、じゃがいもを木べらやマッシャーで写真のように塊がなくなり、なめらかになるまで潰します。潰したら、そのまま5分くらいおいて粗熱を取ります。

じゃがいもを潰すときは、でんぷんが固まらないように熱いうちに。一方で、粉や卵と混ぜるのは、全体が蒸れてベチャッとしないように粗熱が取れてからにするのがポイントです。

 

4. 粗熱を取る間に、しめじの石づきを切り落とし、卵を卵黄と卵白に分けておきます。

 

5. じゃがいもの粗熱が取れたら、薄力粉、卵黄、塩1gを入れて、ヘラなどでさっくりと混ぜ合わせます。

混ぜるのは、全体をなめらかにまとめるイメージで。手で力強くこねると薄力粉のグルテンが出すぎてしまい、茹で上がりがごわごわした食感になってしまいます。

 

1~2分混ぜると生地がまとまってきます。

 

6. まとまった生地を包丁で棒状に4等分にカットして、

 

打ち粉をまぶして、太さ2cm、長さ30cmくらいのひも状に伸ばします。

生地が手にベチャベチャとくっついてしまう場合は、少し冷まして、打ち粉をしっかりとまぶしてから伸ばしてください。

 

7. 伸ばした生地を2cmくらいにカットして、再度打ち粉をまぶしたら、

 

生地の真ん中を、写真のようにフォークで押し込んで跡を付けます。

 

おなじみのニョッキの形になりました。こうすることで中心まで火が入りやすくなります。

 

あれば、打ち粉をふった巻きすに押し付けて跡を付けるのも簡単ですよ。

 

8. フライパンに水1.3Lを入れて沸かし、塩8gを溶かしたら、ニョッキを入れて茹でます。

 

1分ほどして、沈んでいたニョッキが浮かんできたら茹で上がりです。

 

ザルにあげて湯を切ります。

 

なお、氷水を用意しておいて、湯を切ったニョッキを30秒くらい浸けて急冷させてから再度ザルに上げておくと、もちもちプリプリが長持ちしますよ。

 

9. ソースを作ります。ニョッキを茹でたフライパンの湯を捨て、水気を拭き取ったら、オリーブオイルを入れて中火にかけます。しめじを入れて、しんなりするまで炒めます。

 

10. 牛乳を注ぎ、コンソメスープの素、おろしにんにく、塩1gを入れてひと煮立ちさせます。

 

11. 煮立ったら弱火に切り替えて、ニョッキ、ピザ用チーズ、卵白を入れて、やさしく混ぜながらソースとニョッキをからめます。

 

12. ニョッキのでんぷんがソースに溶けてとろみが付いたら、火を止め、

 

器に盛り付けます。仕上げに粉チーズと黒こしょうをふります。

 

口溶けなめらかな手打ちニョッキ

シンプルながら食欲をそそるニョッキの完成です。ふわふわもっちりなニョッキに、ほんのりとにんにくの香るチーズソースがよくからんでいて美味しい!

薄力粉を使ってふんわりと混ぜた生地は全然重たくなく、口溶けという言葉が使えるほどになめらかな仕上がりです。舌で押しつぶすと、じゃがいものやさしい甘みと風味がじんわり広がります。

きのこの食感と風味もよく、秋らしい味わいに。黒こしょうをたっぷりかけて食べるスパイシーなアレンジがおすすめですよ。

ニョッキは見た目のかわいらしさ以上に、しっかりお腹にたまるので満足感たっぷりです。

ソースはトマト系と合わせても美味しいですし、もちろん市販のパスタソースをかけてもOK。身近な材料でニョッキ作りが楽しめますので、次のお休みにぜひチャレンジしてみてください!

 

作った人:パパイズム

パパイズム

3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。

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企画協力:フーディストノート

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