マグネットでカチャカチャやるのがすっごくクセになる。
Motorola(モトローラ)はミドルレンジのベーシックなスマホを手がけるメーカー、というイメージですが、その中において「合体」というユニークな機能を持っているのが「Moto Z」シリーズです。その新型機である「moto z3 play」が、日本に上陸しました。公式サイトやAmazon、量販店でもう買えます。
海外ではすでに今年の6月に発表されていたスマホですが、 日本発売の発表会場であらためて触れたインプレッションをお届けします。やっぱ、このスマホは触っていて楽しい!
Moto Mods健在。モッズ仲間も増えました
MotorolaのZシリーズといえば「Moto Mods(モト モッズ)」。スマホの背面にマグネットがあり、拡張バッテリーやスピーカー、デジカメといった「モジュール」をパチっとくっつけられるんです。モジュールはスマホ背面の端子でスマホ本体と接続され、電力が供給されるため、プロジェクターや360度カメラといった、普通のスマホじゃ真似できないアクセサリがそろっています。
これ、パチッとモジュールを付け外しするのがすっごく楽しいんですよ!
moto z3 playでもModsは健在。対応モジュールも増えてます。
スマホ内の画像をその場で印刷できる「Polaroid インスタプリンター」。スマホアプリから即プリントアウトできるので、とにかく簡単。写真をプリントアウトするのがセオリーですが、メモの画像なんかを物理で渡せたり、いろいろ応用できそう。
ゲーマー向けの「Moto ゲームパッド」。『PUBG』や『フォートナイト』が流行っているので、ゲームパッドの需要も増えてますね。Bluetoothでなくスマホに直接コネクトしているので、安定性よさそう。
正直、Modsはどれもいいお値段がするのですが、Motorolaは初代Moto Zから2年以上Modsシステムを継続しています。長く使えるなら、コストも納得できるかな。一部のModsは値下がりもしてますね。
Pixel 3が高いならこっちもアリ? 素直で使いやすいAndroidスマホ
Modsのほうに目がいきがちですが、Modsを外してmoto z3 play本体を手にしてみると、素性のよさを感じます。ディスプレイは6.01インチ/フルHDのAMOLED(有機EL)。エッジディスプレイというにはややベゼルが残っていますが、ノッチもなくモダンな見た目。 薄くて軽い本体は片手でも持ちやすく、そこそこ手が大きい人なら片手操作も問題ナッシング。
IPXを取得できるほどではありませんが、p2i社の撥水ナノコートである程度の耐水性はあります。水没させないかぎりはまず大丈夫かと。
個人的に気に入っているのが、本体の右サイドに設置された指紋センサーです。背面の指紋センサーも悪くはありませんが、スマートフォンを握ったときに指を伸ばしやすいのはやはりサイド。Xperiaが指紋センサーを背面に移したいまとなっては、おそらく唯一のサイド指紋センサー・スマホです(や、Xperia XZ Premiumはいまでも売ってますけど)。
なお、センサーはXperiaのようにロックボタンと一体化はしていません。ロックボタンは反対側のサイドにあります。
ソフトウェア面では、ほぼ素のAndroidが入っています。独自のホーム画面アプリとMoto Mods用、あとはジェスチャー動作(スマホ本体を振って特定の機能を呼び出せたりする)のアプリが入っているくらい。まだAndroidのバージョンは8.1(Oreo)ですけど、9.0(Pie)へのアップデートは公式ブログで予告済み。グローバル版と同じタイミングで更新されるので、そう遠くないうちに最新OSを使えるでしょう。
国内価格5万6800円(税抜)でほぼ素のAndroid 9.0が使えるとなると、廉価版Pixel 3みたいなポジションも狙えそうですが、SoCはSnapdragon 636なのでPixelシリーズほどのAI性能は期待できないかな。
とはいえModsに興味がないとしても、充分に魅力的な端末です。
Reference: Moto Z³ Play