Bitcoin資金洗浄

北朝鮮の主要な外貨獲得手段の一つに暗号通貨窃盗がある。北朝鮮には国家レベルのハッカー集団「ラザルス」なる手練の連中がいて、システムの脆弱性を突いては暗号通貨を盗み出す。

盗んだ暗号通貨は現金化せねばならぬ。そのためには、「足のつかない」取引所が必要だ。連中はカンボジアのグレーな取引所で資金洗浄を行ったようだ。

DMM Bitcoinの不正流出に北朝鮮ハッカー集団「ラザルス」関与か
https://www.neweconomy.jp/posts/403898

DMMビットコインの不正流出、北朝鮮ハッカー集団「ラザルス」が関与か
https://coinpost.jp/?p=545295

DMMビットコインも北朝鮮にやられたか。最近インドでも高額な暗号通貨窃盗事件があった。やはり北朝鮮事案だ。

暗号通貨を所有するならば、「カストディ」(保管機関)の選択が非常に重要だ。取引所に置きっぱなしにしておくと、DMMビットコインのように盗まれる可能性が極めて高い。

それ故に。暗号通貨を所有するならば、「セルフ・カストディ」一択なのである。自分の手元のオフライン・ウォレットに保管してネットワークから切り離しておく。もちろん、なくさないように自分できちんと管理すべし。

我々日本人一般ピープルも当局に無申告の収入を暗号通貨で受け取って資金洗浄することも原理的には可能である。しかし、我々は日本国内に居住するので、国内で何かを買おうとしたら日本円が必要だ。日本円に変換して自分の銀行預金口座へ送金した時点で「足がつく」のである。

国税当局は「国税総合管理システム」なるものを運用していて、個人の収入を詳細に把握している。いきなり銀行口座に大金が入ってきたら、その金の出所を突き止めようとするであろう。源泉徴収や確定申告の履歴から弾き出せない大金であれば、脱税事案として税務調査が入るであろう。

故に。個人的に資金洗浄しても、そのカネは安全に日本国内で消費することは出来ぬのよ。国税が目を光らせているんだから。泡銭は結局、ガイコクで浪費する以外の使い道がない。ガイコクに別宅があってそこで暮らせるような豊かな人でなければ、資金洗浄の恩恵に浴する事は出来ぬよ。

バレなければ大丈夫などと思わぬように。大抵はいつかはバレるんだから。