奈良俣ダムの遊歩道

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首都圏に住んでいるあなた。水道水がどこからやって来ているかご存知?

東京都水道局の貯水量情報を見ると、少なくとも東京では利根川水系、荒川水系、多摩川水系の三系統から給水されているのが分かる。実は、東京だけでなく、首都圏の各県にも供給されている。東京の水源についてはこれ以外にも、例えば杉並区の方では、地下水を汲み上げているケースもあるらしいね。

群馬県道63号線。北と南で分断されている国道291号と、同様に分断されている国道401号の間を東西へ走る、奥利根の水源地帯を縫う山岳道路で、最高地点(標高1,620m)である坤六峠(こんろくとうげ)の西側には利根川水系に属する藤原ダム、矢木沢ダム、奈良俣ダム等が点在する。坤六峠の東側は尾瀬の南側にあたり、一般車の通行が制限されている県道260号へ入っていくと尾瀬のエントリーポイントの一つである鳩待峠へと通じている。私はこの峠道が好きで、年に一度は走りに来る。

2017年8月5日。この年初めてこの群馬県道63号線を走りに来た。走るだけではなく、利根川水系のダムも見物しようと考えた。藤原ダムは県道沿いにあるので面白くない。利根川水系最大の矢木沢ダムへいこうと思ったら、道案内がなくて通り過ぎてしまった。仕方ないので、奈良俣ダムへアプローチした。

群馬県道63号線から道案内のある脇道を入るとすぐに奈良俣ダムが見える。この道はすぐ先で行き止まりとなっている。

遊歩道入口となる道路末端部。末端には「駐車禁止」と書いてある。消えかけた白線で囲まれた区画があったので、そこに車を停めた。

700段上るのか。トイレは資料館(展望台)や売店がある辺りにあり、ダムに向かって右手となる。

よし、遊歩道へ入っていくぞ。

奈良俣発電所案内図。当然発電もやっている。

発電所の脇を通って行く。発電機の音が響いている。

行き止まり・・・ではなく、左手の橋を渡っていく。

これね。

平坦路が続く。なんだ楽勝ぢゃんって、この時点では思いました。。。

強烈な日差しが照り付けてくる。付近には一切木陰なぞない過酷な遊歩道だ。遠くに資料館(展望台)が見えている。あそこがゴールだ。

遊歩道は平坦路から坂道へなっていた。途中に休憩所があるのだが、やはり日陰はない。こんなところで休憩する人いるんかいな。

階段が現れた。ずんずんと上っていく。

ゼイゼイ・・・随分と階段を上ったよな・・・来し方を望む。遠くに出発地点が小さく見えている。

一方、目的地はやはり遠くに小さく見えている。遠いなぁ。。。

灼熱の遊歩道を700段上るのは大層骨の折れる仕事であった。途中でシャツを脱いでタンクトップ一枚となった。汗がとめどなく流れ出てくる。ハンカチでぬぐったが、タオルを持ってくれば良かったと後悔した。

それにしても700段は長い。途中何度か足を休めて小休止したし、階段のラストにおいては手摺を手で掴んで腕の力を使ってパワーアシストしながら上った。

そして終に、階段の最後が見えてきたっ!トイレは500m先だそうな。

上り切ると、左手に東屋があった。日陰になってるっ!休めるっ!

東屋の日陰より資料館(展望台)を望む。しばしここで休憩したよ、おぢさんわ。

奈良俣ダムには変なオブジェがあるんだね。

「このモニュメントは、満々とたたえた湖の水面に映った雲を柔らかな曲線で表現したものであり、三つの円は、人間・水・自然の関係をコントロールする宇宙を雲の幾何学的な円で構成したものです。」と書いてある。ふぅ~~~~ん。

よっしゃ、展望台まで歩いていくぞっ!

ダムの上から奈良俣湖を望む。この時点ではほぼ100%に近い貯水量であった。

上ってきた方角を望む。遠くに群馬県道63号線が見えている。

おおっ!展望台だ!

反対側を見ると・・・なんだよぉ、車で来れるんぢゃんっ!!

まぁ、良い。展望台(資料館)へ入ろう。「ヒルトップ奈良俣」という立派な名前があるようだ。

階段を上る。

入口があった。

中の様子。ダムに関する資料が展示されている。冷房が効いていて涼しいぃ~~~~~。

「大利根仙人」なるものが・・・大利根の人々の守り神であったそうですな。

展望台より奈良俣湖を望む。

展望台より遊歩道を望む。

いやぁ、暑いのなんの。随分と汗をかいたものだ。ハンカチはずぶ濡れ。首にかけているデジカメの紐も濡れて湿っぽい。空調の効いたこの建屋の中でしばらく汗を乾かした。

そうそう、トイレにも寄っておかないと。

それと売店。

水分補給のため、「みなかみの湧水」を買った。500mlらしいが、ちょっと小さいような。。。

さて、車に戻るか。

ダムの上から駐車した場所を望む。あれ?車もう一台ある?

望遠で撮りなおす。黒王号の後ろに白い車が一台停まっているね。

遊歩道を下る。遠方に数名、家族連れのようだ。

到着!白いバンは東京ナンバーのレンタカーであった。

700段の階段を上ったわけだけれども、翌日以降数日間、左右のふくらはぎが筋肉痛で辛かったでござる・・・