Unity Technologiesは、年次カンファレンス「Unite」にて、Unityの次期メジャーバージョン「Unity 6」を発表しました。「Unity 6(旧名 2023 LTS)」は、2024年にリリース予定です。
また、AIを活用してコンテンツ制作を省力化するツール「Unity Muse」および共同開発作業管理ツール「Unity Cloud」の早期アクセス開始も合わせて発表されました。
Unity 6は2024年リリース
新バージョン「Unity 6」では、これまで「LTS(Long Term Support)」で表されていたバージョン表記が改められ、ナンバリング表記となっています。
発表によれば、Unity 6はデバイスのCPU/GPUを最大限活用し、より大規模でリッチな世界を効率的に作成できるよう進化。パフォーマンスの大幅向上、高品質なビジュアルの実現、マルチプレイヤーゲームの制作とスケーリングの高速化、AIサポートの強化、次世代モバイル機能、革新的なVRデバイスのサポートなどが挙げられています。
Unityの公式X(旧Twitter)アカウントでは、SyntyStudiosによるレンダリングデモ『Fantasy Kingdom』の映像が公開されています。
またUnity 6では、最新のウェブブラウザ向けグラフィックスAPIであるWebGPUをサポート。ネイティブアプリ内/ブラウザ内のWebビューでUnity製のゲームを実行できるようになります。
「Unity Muse」「Unity Cloud」の早期アクセスがスタート
今年6月に発表され、クローズドベータ版が提供されていたAIツール「Unity Muse」と、共同開発をサポートする「Unity Cloud」の早期アクセスが始まっています。
Unity Museでは、AIを活用してスプライトやテクスチャを生成したり、チャットを通じてUnityのコードを取得したりすることができます。Unity Museで使用されるディープラーニングモデルは、Unityが所有、またはライセンス供与を受けているデータや画像のみを使用しているとのこと。
なお、Unity Museと同時に発表され、現在オープンベータ版が提供されている「Unity Sentis」は、Unity 6のリリースと同時に一般提供が開始されます。
Unity Cloudには、Unity Asset Manager、Unity DevOps、一元化されたチーム管理、エディターとのインテグレーション、ダッシュボードUIが搭載されています。現在、「Personal Edition」を含む全てのバージョンで早期アクセス中です。
また、AppleのARデバイス「Apple Vision Pro」向けの新OS「visionOS」のベータ版が、Unity Pro、Enterprise、およびIndustryを含む全てのサブスクライバー向けに公開されています。
今回の発表について、詳しくはUnityブログをご覧ください。