ベースゲームの売上を奪うという説も囁かれるマイクロソフトのサブスクリプションサービス「Game Pass」ですが、その説に対し『EVERSPACE 2』の開発者が反論しています。
「ゲーパスは売上を奪う説」とは真逆の主張の『EVERSPACE 2』開発者
『EVERSPACE 2』は、ROCKFISH Gamesが開発するシングルプレイヤー向けのスペースシューティングゲームです。本作は2021年10月よりPC Game Pass向けに配信されており、今月始めに正式リリースを迎えました。
現地時間4月24日に行われたゲーム業界カンファレンス「Reboot Develop Blue」に登壇した開発元のCEOマイケル・シェイド氏は、同作の販売本数に関するプレゼンを行いました。同氏はその中で、PC Game Passで配信されている本作が『EVERSPACE 2』の売上に影響を与えないどころか、逆に売上を伸ばしたと発表したのです。
この説は、Activision Blizzardの買収承認に伴い、Game Passのサービスがベースゲームの売上に影響を及ぼすというマイクロソフトの内部分析結果を英政府機関向けに報告していたことから判明しました。実際に何パーセント減少したかは明らかになっていませんが、これまでのフィル・スペンサー氏との主張と食い違うことから、指摘が集まっていました。
この結果はあくまで『EVERSPACE 2』の早期アクセス期間中のものであり、シングルプレイヤー向けであること、PC版のみであることなど考慮すべき点はありますが、真っ向から反論する珍しい例となりました。
調査会社はGame Passのビジネスモデルがうまくいっていないと語る
あくまで一企業の見解であることは注意しなければなりませんが、市場調査会社であるDFC Intelligenceは今年1月、Game Passのビジネスモデルが機能していないように見えると述べています。
「サービスの価格が大きく異なるため必ずしも公平な比較とは言えない」と前置きしつつ、競合である「Nintendo Switch Online」がハードウェアとソフトウェアの販売というビジネスモデルを強化するという観点でうまく機能していることに対し、Game Passは“Xboxハードウェアの売上が重要ではない”という独自の目的を持っているようだと指摘しています。
「Game Passは売上に影響を及ぼす」「及ぼさない」という両側の主張が対立しているこの議論はさらに加熱しそうです。
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