- XRPは過去24時間で3%下落。ビットコインがクリスマスの週を下落で始める中、XRPは主要トークンの中で最大の下落幅を記録した。
- 東京証券取引所に上場しているメタプラネットは、過去最高の619.70BTCを購入し、ビットコイン保有量を54%増加させた。
- 市場ウォッチャーらは、休暇期間を前に慎重な姿勢を示しており、短期的には弱気バイアスがかかっている。
エックス・アール・ピー(XRP)は過去24時間で3%下落。ビットコイン(BTC)がクリスマスの週を下落で始める中、XRPは主要トークンの中で最大の下落幅を記録した。また、ビットコイン購入を続けている日本企業のメタプラネット(Metaplanet)が過去最大の購入を発表した。
東京証券取引所に上場しているメタプラネットは、過去最高の619.70BTCを95億円で購入し、ビットコイン保有量を54%増加させたと発表した。
CoinGeckoのデータによると、ビットコインは24時間で依然として1.5%下落しており、イーサリアム(ETH)、カルダノ(ADA)、ソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)はいずれも最大2%下落している。チェーンリンク(LINK)とトロン(TRX)は上昇したが、市場ベンチマークであるCoinDesk 20 Index(CD20)は1.39%下落した。
メタプラネットは現在、1762BTCを208億7000万円で取得しており、平均購入価格は1185万円。10月1日から12月23日の間に同社のビットコイン利回りは309.82%に達し、7月1日から9月30日の41.7%から上昇した。
メタプラネットは4月にこの戦略を開始して以来、ビットコイン購入の資金を調達する上で新しい方法を試みてきた。12月20日時点で、同社はEVO FUNDに対して50億円の第5回普通社債を発行した。これは2025年6月16日満期のゼロクーポン債で、第12回新株予約権に連動した早期償還が可能となっている。
同社は資本市場での活動と営業収益を利用して、合計19回のビットコイン購入を行った。株価は今年2100%急騰し、同社は上場企業のビットコイン保有量で15位となった。
一方、市場ウォッチャーらは休暇期間を前に慎重な姿勢を示しており、短期的には弱気バイアスがかかっている。
FxProのチーフ市場アナリストであるアレックス・クプツィケビッチ(Alex Kuptsikevich)氏はCoinDeskにメールで、「市場は連邦準備制度理事会(FRB)のより厳しい姿勢を消化し続けており、好調な年の後に利益を確定したいという欲求が蓄積されていることでそれが強化されている」と指摘。「ビットコインは9万5500ドル(約1480万円、1ドル155円換算)周辺で取引されており、金曜日と月曜日に50日移動平均線付近でサポートされている。ここで市場の下落を予想していたが、これが調整の終わりだと言うのは時期尚早だ」とコメントした。
クプツィケビッチ氏は、「市場がさらに下落すると、機関投資家を刺激し、より深い調整を引き起こす可能性がある。休暇期間の流動性低下がこの振れ幅を広げ、7万ドル台まで下落する可能性がある」と指摘した。9万ドルの水準は買い手が売りを止める「魅力的な水準」になる可能性という。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Metaplanet Picks Up Record 620 Bitcoin as XRP Leads Market Slide