- 歴史的に、第4四半期(10‐12月期)はビットコイン(BTC)にとって最も強気な時期であり、2013年以来、価格は平均85%上昇している。
- 年末の1週間は平均で少なくとも3%の上昇を見せる傾向にあるが、過去6年間のうち5年間は下落している。
- 現在の短期保有者実現価格(STH RP)は8万4000ドル、ビットコインがこの重要な水準を維持している限り、強気相場は依然として健在と言える。
2024年が終わりに近づくにつれ、ビットコインは年末の「サンタラリー」における過去の経緯とは対照的に、パフォーマンスが低迷している。
通常、ビットコインは1年の51週目に約2.8%しているが、先週は下落。また、52週目には3%上昇する傾向にあるが、過去6年間のうち5回は下落している。そのため、今回もあまり期待できない。
サンタラリーの正確な時期はさまざまだが、12月末の数日間であることは明らかだ。
今年の傾向は四半期全体にも及ぶ。第4四半期はビットコインにとって最も強い時期となる傾向があるが、今年はパフォーマンスが低い。2013年以降、ビットコイン価格は年末の3カ月間で平均85%上昇していることがCoinglassのデータから明らかになっている。2024年は50%未満だ。
現在の下落は、2021年初を彷彿とさせる。サンタクロースが煙突からやってくる時期よりは少し遅いが。
2021年1月8日、ビットコインは4万ドル前後だった。1月27日までに価格は25%、3万ドルまで下落した。今回の下落よりも大きかった。
しかし、下落は2020年12月に1万ドル前後で始まり、2021年11月に7万ドルで終わった強気相場の最中での下落だった。類似点は、実現価格、つまり流通するすべてのビットコインの平均的なオンチェーンコストが上昇を続けている点で、これは平均的に見て、投資家がより高い価格でビットコインを購入していることを意味する。
実際、価格は短期保有者の実現価格を上回って推移している。
2020年12月から2021年4月にかけて、ビットコインは短期保有者実現価格(STH RP)を上回って推移し、この水準をサポートとしていた。通常、強気相場では、ビットコインはこの価格水準をサポートとする。現在のSTH RPは8万4000ドル、ビットコインがこの重要な水準を上回っている限り、強気相場はまだ続いていると言える。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:What Happened to Bitcoin’s Santa Rally?