ハマス戦闘員1人に対して民間人2人の死、「非常に前向き」 イスラエル軍
(CNN) イスラエル国防軍(IDF)の報道官は4日、CNNの取材に対し、イスラム組織ハマスの戦闘員1人に対してパレスチナ自治区ガザ地区で死亡した民間人が2人という割合は、市街戦の困難さを考慮すれば、「非常に前向きだ」と述べた。
AFP通信は4日、イスラエル軍高官による外国メディア向けの状況説明を引用し、イスラエル軍は、ハマスの戦闘員1人に対して、ガザで約2人の民間人が死亡したとみていると伝えた。
IDFのコンリクス報道官は、AFP通信の報道について質問されると、「確認できる」と答えた。
コンリクス氏は、民間人を人間の盾として使い、民間人の中に潜り込んだテロ組織と軍との間で行われる都市部における他のあらゆる紛争と、今回報道で出た割合を比較すれば、その割合が非常に前向きなもので、世界でも類を見ないものである可能性があると語った。
イスラエルのガラント国防相は2日、記者会見で、軍が「数千人のテロリスト」を殺害したと述べた。イスラエル軍は、こうした死者数の推計について、公式には発表していない。
AFP通信によれば、匿名のイスラエル軍当局者は、ハマスの戦闘員約5000人が殺害されたとの報道について確認するよう質問を受けた際、「その数字は多かれ少なかれ正しい」と述べた。
ハマスが実効支配するガザの保健省によれば、10月7日のイスラエル攻撃以降、パレスチナ人1万5899人が死亡した。この数字は民間人と戦闘員を区別していない。