トランプ氏「口止め料」裁判の有罪評決、大統領の免責は適用されないとの判断

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トランプ次期米大統領/Seth Wenig/Pool/Getty Images via CNN Newsource

トランプ次期米大統領/Seth Wenig/Pool/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) 元不倫相手への口止め料を不正に処理したとしてトランプ次期米大統領に言い渡された有罪評決について、フアン・マーシャン判事は16日、最高裁が大統領の免責を認めた判断によりこの評決が無効とされるべきではないと述べた。

マーシャン判事の判断は、トランプ氏の弁護団がビジネス記録の偽造に関する34件の罪状で5月に下された有罪評決を覆すために取ってきた複数の手段のうちの一つを却下した。

一方で判事は、トランプ氏が大統領に選出されたため有罪評決を無効とするよう求めるトランプ氏の弁護士の申し立てについては判断を示さなかった。

判事は41ページに及ぶ判断で大統領免責の問題に焦点を当てた。

判事はトランプ氏が在任中の公的行為について広範な免責を受けるべきだとする最高裁の判断は、有罪評決を無効とすべきという意味ではないとし、ニューヨーク州マンハッタン地区検察が提出した証拠はトランプ氏の大統領としての公的行為とは関係がないとの判断を下した。

判事は、トランプ氏の弁護士が争った証拠は「完全に非公式の行為」に関するものであり、免責の保護を受けるべきではないとしている。

判事は「本裁判所は争われた証拠の提出に関して誤りがあったとしても、有罪の圧倒的な証拠を考慮するとそのような誤りは無害であると結論付ける」「たとえこの裁判所が争点となっている証拠について、トランプ氏の評決の管轄下で公的行為を構成すると判断したとしても、そのようには判断していないが、争点となっている証拠の提出は無害な誤りであり、訴訟手続き上の誤りは発生していないため、被告の申し立ては却下される」としている。

トランプ氏の政権移行チームの報道官は声明で、判事の判断は「最高裁の免責に関する判断、およびその他の長年の法理論に直接違反する」と述べた。

トランプ氏の弁護団は、今回の判断に対して申し立てを行う可能性が高い。

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