シリア反体制派HTSはISISと強力な関係 米政府高官
(CNN) 米政府高官は、シリアのアサド政権を崩壊させた反体制派の中核組織「シャーム解放委員会」(HTS)について、大部分がまだ過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)との強力な関係を維持しているとの見方を示した。
HTSは米国やトルコ、国連ほか西側の複数カ国が外国テロ組織に指定している。2018年に米国は、HTSを率いるアブ・ムハンマド・ジャウラーニー氏に1000万ドルの懸賞金をかけた。
ジャウラーニー氏はアサド政権崩壊の数日前、CNNの単独インタビューに応じ、HTSのテロ組織指定について「主に政治的であると同時に不正確だ」と反論。一部の過激イスラム主義者の行動が、HTSとイスラム組織の間に「分断を生じさせた」と主張した。
その上で、自身は他のイスラム組織による一部の残忍な手口に反対しており、そのためにそうした組織との関係を断つに至ったと説明。自身は民間人に対する攻撃に関与したことはないと主張している。