大統領就任式の写真に「加工」、当局カメラマン認める 群衆多く見せようと

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大統領就任式の写真をめぐり、カメラマンが加工を認めていたことがわかった/Alex Wong/Getty Images North America/Getty Images

大統領就任式の写真をめぐり、カメラマンが加工を認めていたことがわかった/Alex Wong/Getty Images North America/Getty Images

(CNN) 昨年1月のトランプ米大統領の就任式で、米当局のカメラマンが集まった群衆を多く見せるため、写真を加工したと認めていたことが9日までに分かった。

内務省が17年に実施した調査の報告書を、英紙ガーディアンが最初に入手した。

首都ワシントンの連邦議会議事堂前での就任式に集まった群衆の規模をめぐっては、オバマ前大統領の就任式と比較した画像がソーシャルメディアに投稿されたが、トランプ氏は「檀上から見えた様子とは違う」と主張。スパイサー大統領報道官(当時)は記者会見で「過去最大の群集だった」と断言した。

新たに公開された報告書によると、米国立公園局(NPS)の局長代理を務めていたマイケル・レイノルズ氏は内務省の調べに対し、就任式の翌朝9時30分ごろにトランプ氏から電話があり、式の写真を出すよう指示を受けたことを認めた。

レイノルズ氏はその指示を複数の職員に伝えた。このうち1人の広報担当者は、トランプ氏が式の写真を見たがっていると聞き、群衆を多く見せるよう切り抜く必要があると推測したという。ただし、レイノルズ氏から具体的に指示されたわけではないと話している。

NSPにはスパイサー氏からも連絡があった。ある職員は、群衆がスペースを埋め尽くしているように見える写真を求められたと理解していた。

写真提出の要請は、式にかかわったNPSのカメラマン少なくとも2人にも伝えられた。

このうち1人は調べに対し、レイノルズ氏とトランプ氏が話した約30分後に出勤して写真を加工したことを認めた。群衆を多く見せるために加工しろとは言われなかったものの、そういうことだと解釈して切り抜いたと話している。

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