Geminiの使い方を解説する。
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2025年、生成AIはますます私たちの生活に浸透してきている。スマートフォンやPCで気軽に使える生成AIの選択肢が増えてきた。
「生成AIことはじめ」第2弾は、グーグルのAIアシスタント「Gemini」(ジェミニ)を紹介する。
グーグルの検索技術と組み合わさった特徴的な機能を持つGeminiは、画像の分析から文書の要約まで、幅広い場面で活用できる。
主要な生成AIサービス。
画像:Tech Insiderが作成
グーグルのアカウントがあれば誰でも利用できる
グーグルが開発した対話型AIアシスタント「Gemini」。
画像:編集部によるスクリーンショット
Geminiは、グーグルが開発した対話型AIアシスタントだ。個人向けには基本機能を利用できる無料版と、高度な機能と大容量クラウドストレージなどがセットになった「AIプレミアムプラン(月額2900円、税込)」の2つのバージョンを提供している。
無料版は、グーグルのアカウントがあれば誰でも利用できる。文章作成や計画立案、学習支援といった基本的なAI機能に加え、グーグルの検索機能と連携した情報収集も可能だ。
まずは無料版から始めることをオススメする。基本的な文章生成や画像理解、情報検索など、日常的な使用には十分な機能がそろっているからだ。
実際に使ってみよう
1. 画像理解と情報検索の組み合わせ
添付した写真を元に観光地を識別して、アクセス情報やガイドマップなどを表示できた。
画像:筆者によるスクリーンショット画像:筆者によるスクリーンショット
Geminiに写真を見せると(送ると)場所を特定し、その観光地の魅力や楽しみ方を説明してくれる。
また、「おすすめの観光シーズンは?」「周辺の観光スポットは?」といった追加の質問にも答えてくれるため、旅行の計画を立てる際に便利だ。
このような画像認識機能は、観光地の写真以外でも活用できる。
例えば、商品のパッケージ写真を送れば原材料や成分表示を読み取り、似た商品との比較や価格帯の調査までしてくれる。
2. ショッピングの商品リサーチ
ノイズキャンセリングイヤホンの比較を依頼。Geminiは買い物にも役立つ。
画像:編集部によるスクリーンショット
買い物に迷ったらGeminiに相談してみよう。Geminiは商品選びに役立つ情報を収集し、分かりやすく整理してくれる。
代表的な製品の名前やメーカー、性能などを表示してくれるので、知識がまったくない場合はもちろん、ある程度知っていても新しい発見があるかもしれない。
もっと詳しく知りたくなったら「防水性能の詳細は?」「付属品は?」というように追加の質問をすれば、より詳細な情報を得られる。
3. GmailやGoogleドライブとの連携活用
拡張機能から、Geminiとグーグルのサービスを連携させられる。
画像:編集部によるスクリーンショット
GeminiはGmailやGoogleドライブと連携して、メールの検索や文書の要約を効率的にしてくれる。
まず、Gmailと連携すると、旅行の予約確認メールなど、過去のメールから必要な情報を探し出せる。
Gmailに保存された多くのメールの中から、指定した期間や目的に関連するメールを見つけ出し、フライトやホテルの予約情報など、重要な情報を抽出して整理してくれる。
Gmailで特定のメールを探し出せる(画像は有料版のAIプレミアムプラン)。
画像:筆者によるスクリーンショット
また、Googleドライブと連携し、ドライブに保存した文書ファイルを要約できる。
会議の議事録などの要点を整理したい場合に便利だ。
議事録ファイルの要約をGeminiに依頼。
画像:筆者によるスクリーンショット
有料プランは2TBのクラウドストレージを使える
Geminiは、グーグルの検索技術との組み合わせで、より実践的な情報収集と分析が可能になっている。GmailやGoogleドライブとの連携は、Geminiならではの特徴だ。
まずは無料版から始めて、写真の分析や会議の要約など、身近なタスクで活用してみよう。
使い方に慣れてきたら、有料版のAIプレミアムプランの活用を検討してみても良さそうだ。
AIプレミアムプランの大きな特徴は2つある。
1つ目は、より高性能な最新AIモデル「Gemini Advanced」が利用できること。2つ目は、クラウドストレージの容量が2TBにアップすること。容量の大きいファイルでも余裕を持って保存できる。
なお、AIプレミアムプランは1カ月間の無料トライアルを提供しており、高度な機能を実際に試してから判断することもできる。