“コンサル企業のマネジャー職”といえば、「実力主義」「成果主義」「激務」といったイメージがつきまとう。
しかしアクセンチュアには、コンサル未経験でも前職の経験を活かしながら管理職として中途入社し、活躍している人が多くいるという。
異業種から未経験でコンサル業界に飛び込む際の不安や懸念をどのように乗り越え、成長してきたのか。
アクセンチュアのビジネス コンサルティング本部で活躍する二人に、転職のきっかけや入社後の変化を聞いた。
「入るならアクセンチュア」と決めていた
アクセンチュア ビジネス コンサルティング本部 シニア・マネジャーの濱上浩美(はまがみ・ひろみ)さん。国内外の金融機関の大規模な組織設計、DX、業務改善などのプロジェクトをリードしている。
2023年にアクセンチュアに中途入社した濱上浩美さんは、大学卒業と同時に公認会計士の資格を取得し、大手監査法人でキャリアをスタートした。
その後、「専門性を活かせる仕事がしたい」と外資系の金融機関に転職。
ファイナンス部門で、10年以上にわたってさまざまなプロジェクトに従事する日々……「さらにダイナミックなプロジェクトを実行する仕事をしていきたい。社内に閉じず、視野を広げてよりさまざまな企業や社会全体の変革に寄与する仕事がしたい」という思いが強くなり、コンサル業界へのキャリアチェンジを決意したという。
これまでも業務上、複数のコンサル企業と関わる機会があった濱上さん。「コンサルに転職するならアクセンチュア」と決めていたと話す。
「今の時代、本当の意味で業務改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現させたいと思うなら、最終的な実装まで支援できることは必要条件だと感じました。
アクセンチュアは、机上の提案に終わらせず、泥臭く現場に入り込んで幅広い実行支援を手掛けていることを以前から知っていて、コンサル企業ならアクセンチュアがいいと考えていました」(濱上さん)
アクセンチュア ビジネス コンサルティング本部 シニア・マネジャーの飯塚仁子(いいづか・ひとこ)さん。大手精密機器メーカーやスポーツアパレルメーカーに向けたサプライチェーン改革に従事。
2021年にアクセンチュアに中途入社した飯塚仁子さんも、異業種からの転職組だ。
大手運輸会社やアパレルメーカーで培ったロジスティクスの専門知識を活かして新たなチャレンジがしたいと考え、アクセンチュアへの入社を決めた。
「コンサルはさまざまな業種、立場の方々と関わることができるので、『もっと経験を積んで知識を増やしたい』『ビジネスパーソンとしてもう一段上を目指したい』という私の希望にぴったりの仕事だと思いました。
またアクセンチュアは、生成AIなど最先端のテクノロジーを用いた支援実績もたくさんあり、新たな挑戦ができそうだと感じました」(飯塚さん)
多様なバックグランドを持つ、刺激的な仲間の存在
また、アクセンチュアには「多様性を尊重する文化がある」点にも惹かれたと二人は口を揃える。
グローバルCEOが女性であること、企業としてインクルージョン&ダイバーシティに長年取り組み、個々の文化やバックグラウンドの尊重がすでに根付いている点なども魅力的だったという。
「私自身も二人の子どもを育てながら仕事をしてきましたが、面接時の会話で“この会社には多様なバックグラウンドを受け入れる土壌がある”と感じたんです。
実際にプロジェクトメンバーには、小さなお子さんを育てながら働いている方も多くいますが、保育園の送迎や小学生の通塾対応などを事前に共有し合い、メンバー同士でカバーしあうようにしています。
全員が働きやすい環境づくりを意識しています」(濱上さん)
「入社後は、想像以上に多様で専門的なスキルを持つメンバーがいて、それぞれの場で力を発揮していることに驚きました。
プロジェクトを通してインドや中国の開発チームと関わることも多いのですが、年齢、性別、国籍、職位に関わらずフランクに会話ができるので、仕事をするごとに仲間が増えてネットワークがどんどん広がっていく感じです」(飯塚さん)
コンサル未経験で管理職として入社する不安。どう乗り越えたか?
二人が所属するビジネス コンサルティング本部は、さまざまな業界や領域の企業に対してビジネスを変革するための指針を策定し、実現に導くことがミッション。
社内のエンジニアやクリエイティブのメンバーとも連携しながら、戦略策定から変革実現までを一気通貫で支援しているのが特徴だ。
そんな中、二人ともコンサル業界未経験での転職。管理職でもあるシニア・マネジャーで採用となった濱上さんは、最初は『自分に本当に務まるだろうか』という不安も少ながらずあったという。
飯塚さんも、入社前は『コンサルタントとして価値を発揮できるのか』、『前職までのキャリアを活かせるのか』と不安に思うことがあった。
実際、二人はこれまでの経験をどのように活かして働いているのだろうか。
「私はこれまで、コンサル業界ではなかったものの、プロジェクトベースでの働き方を経験してきました。
その際、プロジェクト全体の作業計画策定や進捗管理も担当していて、その経験が活きていると感じます。
現在は2つのプロジェクトに携わっていますが、全体の責任者としてスケジュール管理はもちろん、進める上で障壁になりそうなことは何か、どのような準備が必要かを常に考えながらチームをまとめています。
コンサル業界に限らず、これまで何らかのチームやプロジェクトを率いた経験がある方であれば、十分に活躍できると思います」(飯塚さん)
また、アクセンチュアには継続的な学びやスキルアップを図れる環境が整っていて、多種多様なトレーニング機会があることもサポートになっているという。
「社内には、グローバルでさまざまな事例が集まるデータベースがあり、社員なら誰でも簡単に成果物を閲覧し、自身のインプットに役立てることができます。
実際、私はコンサルならではの資料の作り方などはこういった社内資料から学ぶことも多かったです。
外資コンサルというと、個人で成果を出していく文化だと思われがちですが、実際の業務はすべて自分一人だけでやることはありません。
これはマネジャー以上であっても同じで、プロジェクト内のメンバーや、上司のサポートを受けながら仕事を進めています」(飯塚さん)
成長意欲の高いメンバーと働き、刺激を受ける日々
二人が業務を通じて実感しているのは、アクセンチュアに根付く“Think Straight, Talk Straight”(とことん考え抜き、ストレートに伝える)というカルチャーだ。
このカルチャーを体現しているエピソードがあると、濱上さんは話す。
「あるメンバーとプロジェクトの方向性について議論していたとき、『Talk Straightで言わせていただきますが、〇〇ではないでしょうか』と意見をもらったことがありました。
そのメンバーにとって、上司である私に向けてストレートに意見を言うのは勇気がいることだったと思います。
しかし、メンバー自身も真摯に考え抜いているからこそ、時には職位関係なく意見を伝えてくれるのだと思います。
上司としても、このように前向きで自ら考えて動くメンバーと一緒に働けることは、とてもありがたいと感じています。
また、お互いが言いたいことがあっても躊躇していると、『本音ではどう思っているのかな……』と探り合う場面が出てきてしまい、コミュニケーションコストが高くなります。
こういった直接お客様への成果には繋がらない労力は最小限に留め、メンバー全員がお客様への価値創造に集中できることが、結果としてお客様への貢献にもつながっていると感じます」(濱上さん)
「もちろん、ストレートに話すだけではただの反論や批判にもなりかねません。“Think Straight”、つまり、とことん考え抜いた上で、ストレートに話すことが大前提です。
アクセンチュアに入って驚いたことの一つは、みんな熱量が高くビジョンを持っていること。そんな中でモチベーション高く議論を重ねて課題を乗り越え、ゴールにたどり着ける達成感は何物にも代えがたいですね」(飯塚さん)
また、このカルチャーはプロジェクトを進める際だけではなく、社内のフィードバック文化にもつながっているという。
「ある時、マネジャーに昇格したばかりのメンバーから『管理職としての振る舞い方が分からず悩んでいる』と相談を受けました。
自身の経験も交えながら具体的なアドバイスをした1カ月後、今度は『この1カ月、アドバイスを踏まえて努力してみたのですが、私は変わることができたでしょうか。マネジャーとしてもっと成長するにはどうすればいいでしょうか』とさらなるフィードバックを求めてきたのです。
マネジャーになると、“独り立ちするのが当たり前で、周囲からサポートしてもらえないのでは”と不安になる方もいると思いますが、そんなことは決してありません。
マネジャー暦の長い先輩や上司に相談することもできますし、私自身もそうした仲間から刺激を受けています」(濱上さん)
「私はここまで」と限界を決めず、挑戦したい
「新たなチャレンジがしたい」とコンサル未経験でアクセンチュアに飛び込んだ二人。働く中で、キャリアに対する考え方にも変化が生まれているという。
「アクセンチュアで仕事をしていると、視野がぐんと広がり、『この道を進んでいくのも面白いな』『自分はもっと成長できるはず』という思いが強くなっていくのを感じます。
コンサル業界ではまだまだキャリアが浅いので、一層お客様に信頼されるパートナーになれるよう努力を続けていきたいですね」(濱上さん)
「専門領域であるロジスティクスだけでなく、今後はサプライチェーン全体を変革するような仕事をしてみたいです。
アクセンチュアでは新たな領域の仕事にも関わる機会が多くあるので、これまではチャレンジしてこなかった分野にも積極的に取り組みたいという気持ちが生まれています。
『私はここまで』と限界を決めずに、経験も知識も高めていきたいと思います」(飯塚さん)
優秀で志を高く持つメンバーに囲まれながら、管理職になってもなお、自らの成長を止めずに挑戦を続けていきたい人をアクセンチュアは全力で迎え入れてくれるだろう。