10代のうちに節約する方法を学んで、貯金する習慣を身につけよう。
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- 10代で貯金するには、預金口座、アルバイトなどの収入源、そして目標の3点が必要だ。
- 10代で貯金を始めると、欲しいものが手に入るだけでなく、貯金習慣が身につくし、銀行口座の仕組みもしっかり理解できるようになる。
- マネーアプリなど、どんな手段が使えるのか、どうやって予算の管理と目標の設定をすればいいのかを知っておこう。
初めての自動車を買う、大学の学費を貯める、高校を卒業して次のステップに進む前に外国旅行がしたい、など10代のうちにも貯金をする理由はたくさん存在する。では、10代の貯金で最も大切な点は何かと言うと、そもそも貯金を始めることだ。
人生の目標や大きな買い物のために貯金をすることは、お金と仕事の価値を理解する最善の方法でもある。そして、10代で貯金を始めることの最大の利点は、一生の財産となる「貯金習慣」が身につくこと。
年をとってから貯金を習慣にするのはとても難しい。そのころには、請求書の支払いなど、お金にまつわる義務が生じるからだ。一方、若いうちに貯金を始めると、生涯に渡って役に立つ優れた習慣が身につくだろう。
今13歳から19歳までのあいだでまだ預金口座がないとしても、決して手遅れではない。貯金を始めて習慣にする方法を紹介しよう。
1. 普通預金口座を開設する
まずは、今すぐ普通預金口座を開こう。そこが将来のために蓄えておきたいお金を預ける場所になる。
18歳未満の場合は、保護者に開設を手伝ってもらう必要があるかもしれない。基本的にどの銀行でも普通預金口座を開くことができるが、両親が使っている銀行を教えてもらったり、地元の信用組合に問い合わせたりしてみよう。
口座に毎月の維持費や最低残高義務などを課していない銀行が見つかる可能性は高い。運がよければ、そのうえ金利も高い銀行に出会えるかもしれない。銀行が見つかったら、必要書類に署名して提出するだけで貯金を始められる。
オンライン口座の開設を検討してもいい。ほとんどの場合で、オンライン口座のほうが金利が高い。
2. 開いた口座を利用する
新しく開いた口座を使い始めると、自動振り込みの仕方、利息を得る方法など、何ができるのかがそのうちわかってくる。
開設したら、どんどん使ってみよう。プレゼントとしてもらったお金、毎月の小遣いなど、とにかく身のまわりにあるお金を預ければいい。預けなければ、口座を持つ意味なんてないのだから。
3. 貯金を始めるために収入を得る
10代でも、アルバイトだけではなく、さまざまな方法でお金を稼ぐことができる。自分で何かを創作してminne(ミンネ)で売ったり、メルカリでほかでは手には入らない衣類を陳列したりすれば、一年中収入を得られるうえ、学校の成績にも響かない。夏休みに集中的にアルバイトをしても、たくさん貯金できる。
4. 目標を決める
何事も、ゴールがなければ実行するのは難しい。貯金も、達成度が数字で見える具体的な目標があったほうがやりやすい。
卒業旅行のために10万円貯めたい? 高校を卒業したら初めて自動車を買うつもりで、その頭金に20万円が必要? 目標額を月もしくは週ごとの小さな額に分割することで、貯金目標は達成しやすくなる。
5. 予算を管理する
目標を達成するためにどれぐらい貯金すればいいのかがわかれば、貯金を中心にした予算計画が立てられる。計画的にお金を使う習慣を身につければ、将来たくさんの請求書やそのほかの支払い義務が生じても、うまくやっていけるだろう。
6. 予算計画を守る
16歳の人にとっても66歳の人にとっても、予算管理でいちばん難しいのは、計画を守ること。
残念なことに、多くの人は現金が多く必要になったときに毎月の貯金を一時的にストップしてしまう。若いうちに貯金を中断するクセをなくし、毎月必ず貯金をするという考えに親しむことができれば、のちの人生で一歩前を歩むことができるだろう。
7. 必要ならアプリを利用する
デジタル時代に生きる私たちの多くは、お金の管理や目標達成度の確認がスマホでできたらいいのに、と考える。
そしてありがたいことに、そのようないわゆる「マネーアプリ」はすでにたくさん存在している。たとえば「マネーフォワード ME」や「マネーツリー」などは、日本でよく知られた家計管理アプリだ。
8. 出費を減らす方法を見つけ、節約分を貯金に回す
これまで出費していた額を節約できれば、貯金に回せる金額が増える。
友達とショッピング? お気に入りの店でセール品コーナーを見つけて、ふだんの買い物でも節約しよう。映画館に行く代わりに、家で映画鑑賞会を開いてみたら? そうやって、使わずに済んだお金を貯金に回そう。
9. 前もって計画を立ててやる気を保つ
貯金のゴールについて考えるとワクワクする。だから、貯めたお金をどう使うか、どうやってたくさん貯金するかをいつも考えよう。
たとえば、自動車のためにお金を貯めているのなら、自動車の維持費について調べて、車の買い方を知り、どの車が自分に合っているか検討しよう。
貯金目標を達成するための行動を今から始めることで、やる気をずっと保てるだろう。目標がはっきりと見えているほうが、貯金に役立つ行動がしやすくなるのだから。