東京都がマッチングアプリ、夏にも実用化 「独身」「年収」証明必須
東京都が独自のマッチングアプリ開発を進めている。少子化を背景に、「婚活」促進に取り組む自治体は多いが、都によると、自治体によるマッチングアプリ開発は珍しいという。信頼性を高めるため、都は身元証明書にとどまらず、独身であることや収入の証明まで義務づける。ハードルの高い「官製マッチングアプリ」は必要か。
マッチングアプリは、オンライン上で異性らと知り合えるサービス。登録者同士がプロフィルや写真を見て、互いに高評価ならカップル成立――というのが一般的な仕組みだ。成立後、メッセージをやり取りし、気が合えばデートなどに進む。
登録審査厳格化、「トラブル防止」が理由
都は昨年12月、ウェブ上でのマッチングシステムのテスト運用を開始した。さらにスマートフォン向けアプリを、民間業者に運営委託して今夏ごろまでに実用化する予定だ。特徴は、登録審査の厳しさにある。
都によると、運転免許証などの顔写真付き本人確認書に加えて、本籍地で取得できる独身証明書か戸籍謄(抄)本の提出が必要。運営担当者との事前面談も課す。また、身長、最終学歴、仕事内容、所得など15項目の個人情報も、事前入力して相手が見られるようにする。「婚活が前提」と記された誓約書への署名も必要だ。有料を視野に検討中という。
マッチングアプリ大手「タッ…