高市氏の「WLB捨てる」発言、過労死弁護団が撤回求めて抗議の声明
遠藤隆史
自民党の新総裁に選ばれた高市早苗氏が「私自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てる」などと発言したことを受け、過労死弁護団全国連絡会議は6日、「政府が進めてきた健康的な職場づくりを否定する」と抗議し、発言の撤回を求める声明を公表した。
高市氏は4日に新総裁に選出された直後、党所属の国会議員を前にしたあいさつで、「全員に働いていただく。馬車馬のように働いていただく」「私自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てる。働いて、働いて、働いて、働いて、働いていく」などと語った。
過労死弁護団は声明で、過労死防止法が2014年に全会一致で成立した後、「健康な職場をつくるために官民一体で努力を続けている」と指摘。高市氏の発言は「公務員など働く人々に過重労働・長時間労働を強要することにつながり、政府が進めてきた健康的な職場づくりを否定する」などと抗議し、発言の撤回を求めた。
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