「中電病(なかでんびょう)」という言葉が、首都圏のJR運転士の間でささやかれている。中央・総武線の各駅停車(三鷹―千葉)で運転士の体調不良によるオーバーランなどが相次ぎ、所属する職場(旧・中野電車区)に原因があるのではと心配する声が出ているためだ。JR東日本は現場の水質や空気成分検査に乗り出したが、原因はわからないまま。神主を呼んで安全祈願もして、職場環境も改善したが状況は変わらず、謎は深まるばかりだ。
JR市ケ谷駅で2024年11月20日、三鷹発千葉行き電車が停止位置の約7メートル手前に停車した。JR東日本首都圏本部によると、30代運転士は「駅到着時に睡魔に襲われ、居眠りしてしまった」と説明。乗車前の点呼で健康状態に問題はなかったという。
翌21日にはJR四ツ谷駅で、停車中の中野発津田沼行き電車の30代運転士が体調不良を訴えた。運転士交代のため、運転は約20分間ストップした。
どちらの運転士も、JR中野…
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